3/16(水)東日本大震災の影響残る日の出地区/日の出
液状化、家屋・外壁・電信柱など傾く
漁業組合の社屋を残し液状化による 地盤沈下がみられる |
古いブロック塀などは倒壊 |
11日(金)に宮城県沖で発生した東日本大震災の影響により市内では大きなダメージを受け復旧作業が急ピッチで行われている。
特に被害が深刻なのが潮見町、高瀬町、日の出といった湾岸の埋め立て地域。その中でも住宅の多い日の出地域を訪ねた。
11日の震災直後「電信柱のふもとやブロック塀の根もとから泥水が噴き出してきて靴で歩くことが出来なかった」と語るのは同地区に住む鈴木さん。震災当日は本町付近へ買い物に出かけ地震を体験したという。自宅付近に戻ってくるにつれ既に避難を開始している近所の知人から「早く家に戻った方がいい。避難命令が出ている」と住居周辺の異変を知った。この日、同地区の住民はかねてからの避難指定場所である湊中学校へ向かったが液状化の影響で避難場所として堪えることが出来ないと判明、急遽湊町小学校へと再度避難。そのまま、同小学校で一夜避難生活を過ごし自宅に戻ったという。
砂埃と泥水。延々と作業が続く
また、日の出地域の住宅には家屋自体が傾いているものも多く見られ「余震のたびに家が傾く。真っ直ぐに立っていることが出来ず家の中に居ることができない」とこの地区に住む多くの市民が語る。倒壊寸前の家屋から出て、「親戚や家族を頼り移住を計画する住人も出はじめた」と語るのは同地区在住の渡辺行雄さん。
液状化により溢れた泥水は大半を市に回収してもらったものの、余震の度に次から次へと新たな泥水が湧き出してくるのだという。また、乾いた泥水は風によって砂埃を巻き上げ洗濯物や家屋を襲う。窓どころか目を開けることも出来ないような砂埃の中、用水路に詰まった泥水をすくい上げる作業が延々と続く。そんな中でも「今まで知らなかった地区の住民と触れ合うことが出来た。住民同士でコミュニケーションも生まれた。老人や女性の一人暮らし世帯を優先に泥さらいをするなど助け合いながら作業を進めている」と前出の渡辺さんは笑顔をみせた。
河口周辺の護岸が崩落
海老川河口域では、震災によって護岸が大きなダメージを受けていた。川に沿って通路の走る護岸だったが震災時に受けたショックで護岸自体が変形、通路は川の中に落ち込んだ状態となり、隣接する住宅前の地面を巻き込みながら崩落した。14日(月)午前中には「車を出したい」という住民の声に対応し市からの要請を請けた業者応急処置を施したが護岸工事に着工したのは16日(水)からだという。
2m程も沈没した電信柱 | 地震時には30cm程地割れが起きたという |
日出地区の電信柱はほぼ全て傾きをみせる | 住宅にもたれかかるように傾き沈んだ電信柱 |
ららぽーとは省エネにて全館営業中。 しかし平常時と比較するとやや客足が少ない 模様。 |
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