2012年03月01日 配信

日本伝統の「おりがみ」を世界に広めた立役者

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明治21年生まれ
明治38年 アカデミー・ジュリアン(フランス)に留学
昭和34年 本多おりがみスタジオ創設
昭和50年 自宅にて永眠 享年87歳

日本伝統のおりがみの祖としてたたえられている本多功さん。
当所、画家志望だった功さんは、明治38年にパリの美術学校「アカデミー・ジュリアン」に留学する。
そこで出席した公爵主宰の晩餐会で、同席したフランス人に日本という国を紹介するためにテーブルナプキンで折鶴を折ったという。
これをみたフランス人は感激「日本に帰ったら折紙の本を送ってくれ」と頼まれたのだという。

当時の日本には折紙に関する本が、全くなかったため自分で作ろうと思い立ったという。
ただ折り方を紹介するだけでは「マジックだ」と言われてしまう為、一冊一冊に見本を付けて出版したがこれが大当たりしたのだという。
1万部以上のヒットとなった「ISAO」の折紙本は30種類も出版された。
これに貼り付ける見本を製作する為、近所の主婦に内職として折紙を教えた名残が現在の折紙教室。
「船橋駅でタクシーに乗り『折紙団地』までと言って通じた」と功さんの孫にあたる肇さんは当時を懐かしむ。

「折紙は子どもの遊びではなく大人の趣」と肇さんは語る。
細かい手作業なので脳の活性化やリハビリなどにも効果があるという。

功さんが遺した数々の作品は、折紙スタジオ(金杉7-21-10) 電話 047(448)3852 2階「おりがみ博物館」で見学する事ができる。
入場無料、要予約。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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