右肩上がりで増え続けている近視。
低視力者の割合は15歳以上で50%以上に!
新年号から、3回に分けて、ちょっと気になる“近視”について、お話させて頂きます。
視力の発達
生後1か月の赤ちゃんの視力は0.03、生後3か月になると0.1程度になります。ちなみに、赤ちゃんは、遠視と呼ばれる状態で、かなり、ぼやけた状態で見えています。最近の研究では鮮やかな色やコントラストの強い配色、丸や三角や四角などの単純な絵柄は、赤ちゃんの視力でも見ることができるようです。その後、6か月で0.2、1歳では0.4程度になります。視力1.0以上となると、5歳児で87%、6歳でほぼ100%になり、大体6~8歳までに視力は完成すると言われています。
近視は増えているか?
小、中、高校生の低視力者(裸眼で1.0以下)は、戦後、右肩上がりで増えています。平成16年の統計では、低視力者の割合は、小学生が26%、中学生が48%、高校生が59%で、年々、低年齢層の割合が増しています。特に15歳を超える頃から、低視力者の中でも、裸眼視力0.3未満の割合が、半数以上を占めるようになります。
近視は、いつごろが一番進む?
近視は、小学生4年生前後が、最も進行する時期です。その後、近視化するスピードは鈍くなりますが、徐々に進行する傾向があります。
以前は、20歳ぐらい、つまり、体の成長が一段落すれば、近視の進行は止まると言われていましたが、最近では、大人になっても近視が進む人も珍しくありません。(注:白内障が進行すると近視化することがあります)
次回は、近視の原因に迫ります!
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