2009年12月 1日 | 記事URL
壮大なスケールの
冒険・謀略小説で知られる
笹本稜平が描く感動作!
船橋が誇る、山岳冒険小説・警察小説の雄―― 笹本稜平の最新作は、『還るべき場所』(文藝春秋)に続く直球の山岳小説。とはいえ、前作の大スケール巨編とは趣を異にしており、本作は、かつて世界的に名を馳せた名登山家と、ハンデを背負って社会と上手く融合できない若者たちが出逢い、彼らが生きていく勇気と自信を取り戻すため、ヒマラヤの未踏峰――ヴィンティ・チュリ(祈りの峰)へ挑戦する感動作だ。一度は人生をあきらめた登山家が、若者たちに夢を託し、心から教えたいと願った「生きることの素晴らしさ」。それが、託された夢を継ぎ、教えを胸に挑む若者たちの姿から立ち現れてくる様は目頭を熱くさせ、清々しく希望に満ちたラストまで一気に読ませる。 書評・宇田川拓也 著者/笹本稜平/出版社 祥伝社 本体/定価1785円(本体1700円)