2016年07月11日 配信

7/11(月)船橋宮本在住の宇佐美さんが松戸市長を表敬訪問

4人の子育てパパ、早朝と夜間のトレーニングで世界へ

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 船橋市宮本在住の宇佐美裕健さん(41)がラケットボール男子の日本代表に選出、7月中旬からコロンビアで行われる世界選手権出場にすることを7月8日、松戸徹市長に報告するため船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪れた。

 宇佐美さんは、中学校時代に軟式テニス部で活躍。高校の部活動でから地元のスポーツクラブの「ラケットボール」に転向。めきめきと頭角を現した宇佐美さんは、すぐに国内のトップクラスに食い込んだ。2002年には日本代表選手として世界選手権に出場を果たし、団体戦でベスト4まで勝ち残った。

 その後、ジャパンオープンで日本一に輝くと腰の怪我と子育てを理由に一時競技から離れた。育児と仕事に追われる毎日の中で、長男の駿くんから投げかけられた「お父さんって、何やっている人なの?」という素朴な疑問に宇佐美さんは言葉を詰まらせた。

 「金融機関に勤務しているけど、説明しても子どもには分かり難い。地元のソフトボールチームで活躍しても子どもの心に響かない…何故なんだろう?」と思い悩んだ。「そうか、真剣勝負の世界に身を置いていからなんだ。今からならまだ間に合うかも知れない」と、宇佐美さんは一念発起。自分の中のモヤモヤしたものを振り払うかのようにトレーニングに励んだ。

 1年半かけてトーナメントを勝ち抜ける身体に作り替え、競技の世界に復帰した。腰痛と闘いながら、加齢とともに訪れる筋力や視力の低下をトレーニングでカバー。

 「瞬発力と動体視力の衰えが一番怖い。技術やボールコントロールはそれほど衰えない。戦略に関しては経験と蓄積がある」と、宇佐美さん。

 早朝、近所の公園で瞬発力を重視したロードワークや筋力トレーニングを行う。仕事を終えてから船橋駅北口のティップネス船橋併設のラケットボールコートで実践トレーニングをする。ほぼ毎日、こうした朝晩のメニューをこなし戦える身体を維持している。

 「仕事でプログラミングをやっていた時には適度な休憩を行うなどかなり気を使っていました。動いているものを目で追い動体視力のトレーニングに活かすなど日常生活にトレーニングを盛り込んでいる。食事も家族でファミリーレストランに行く時に気を遣う程度。あとは家内がよく気を回してくれる」と、毎日の生活にトレーニングや食事制限を取り入れる。

 宇佐美さんの年齢は41歳。子どもは中学校2年生を筆頭に男・女・男・女の順番で小学校1年生までの4人。「証券会社に勤務しながら子育てもして、トレーニングや試合へのモチベーションをキープできるのは何故ですか」という記者の質問に「子どもに自分の姿を見せたいから。ただ、それだけです」と話す。

 前回、アマチュアラケットボールでは最高峰といわれるこの世界選手権に出場してから14年が経つ。「世界の勢力図も技術や戦略も変わっていると思います。そうしたものを含めて自分の目で見てきます。せっかくの体験なので」と大会に向けた抱負を話す。

 宇佐美さんの人知れぬ努力が実を結んだ今回の世界選手権への切符。しかし、手放しで喜んでばかりはいられない。ラケットボールの競技人口は、10年ほど前で30万人程度と日本ラケットボール協会が公式ホームページ上で発表しているが、練習できるコートは徐々に減っているのだという。それに合わせて、競技人口の減少も予想できる。

 

 「マイナースポーツですからね…バックアップに関しては決して手厚いとは言えません」と、スポーツ業界を知る関係者は話す。実際宇佐美さんに話を聞くと、「今回の大会はコロンビアで実施。協会からの援助はありません。自費で行かなければならないのですが、滞在期間中に約70万円はかかります」と表情を曇らせる。

 「代表選手のほとんど全員がコーチなどで生計を立てている。全国大会出場の期間は仕事を休んで参加するなど、費用捻出に苦労しています」とも。

 ラケットボールに限らず、メジャースポーツの場合でも社会人が全国大会出場の際、その費用の大半を自費という事も少なくない。多くの市民活動に至ってはその資金の捻出に苦労しているのは周知の事実だ。

マイナースポーツや社会人スポーツ、市民活動の応援に

 これまで取材してきた中でこうしたマイナースポーツや社会人競技、市民活動などの活動資金捻出に関する話を耳にする機会は数多い。そこで、MyFuna編集部では、今回の宇佐美さんのケースをテストケースとして、支援基金の仕組み整備に動き出してみようと考えている。

 編集部に申し出のあった案件で、一定の支持を得られるのではないかと編集部で判断したものに対し、支援基金口座への寄付を促す仕組みだ。

 今回は、下記の口座に振り込みをする際に振込名義人の頭に「001」を付し、「001 ヤマサキケンタロウ」という形で他の振込との差別化を行って実施する。集まった支援基金は、振込人の名前リストとともに宇佐美さんに手渡しする。

 宇佐美さんの出国が13日。15日には試合が始まるようなので15日までの正味4日間で試験的に運用を行う。

千葉銀行 船橋支店 普通預金 4368378

MyFuna義援金募金(マイフナギエンキンボキン)

代表 山﨑健太朗(ダイヒョウ ヤマサキケンタロウ)

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

MyFuna編集部

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