2016年03月08日 配信

3/8(火)東中山のらーめん店「とものもと」

難病を乗り越えて完全復活

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 昨年7月下旬から休業していたラーメン店「とものもと」(船橋市東中山2-3-2-102  TEL 047-333-5556)が3月1日、通常営業を再開した。

 同店は昨年3月にオープンしたが、7月下旬に店主の市原朋宏さんが体調を崩し、国の指定難病「成人スチル(スティル)病」と診断され、3カ月の入院を余儀なくされた。

 病気による筋肉の低下、痛み、薬の副作用と闘いながらも毎日ラーメンのことを考えていたという市原さん。「死ぬかもしれないという状況の中でも、ラーメンを作りたいという思いが一番強かった」と振り返る。

 入院中はラーメンのことをとことん考え、店の雰囲気づくりやメニューを試行錯誤、水やアミノ酸、舌や後味、温度の感じ方などさまざまな角度から勉強し、常に前を向いて夢を持ち続けていたという。

 11月にようやく退院することができ、その後は通院とリハビリをしながら営業再開に向けての準備を進め、今年の1月31日190日ぶりに営業を始めた。2月は数日のみ営業し、3月1日から通常営業を本格的に開始した。

 3月1日の通常営業復活の日は、開店前から多くのファンが駆け付けた。開店時間の18時には市原さんと1月に入籍した妻の美穂さんと2人で暖簾をかけ、「復活しました。お待たせしました」と笑顔で挨拶、来店客からは大きな拍手が送られた。松戸から来店した男性客は「ラーメンの味はもちろんのこと、店主の人柄が最高なので今日は本当にうれしい」と話し、11月のイベントがきっかけで来店した近隣の男性客は「すっかりファンになりました」と話した。

 休業前は「近所の人が毎日食べられるようなラーメン」をコンセプトに作っていたが、復活後は「遠くから来てくれるお客さまのためにも、満足してもらえるようなラーメン」をコンセプトに、さらに材料にこだわったラーメン作りをしている。スープは各種ミネラルをバランスよく含むπ(パイ)ウォーターで名古屋コーチンを炊き、鶏のうま味と香りを凝縮、さらに貝出汁を加え醤油も3種類をブレンドしたものを使用、より一層風味豊かに仕上げている。

 メニューは醤油らーめん(750円)と醤油らーめんにワンタン3個と味玉が付いた特製醤油らーめん(950円)、紅孔雀卵かけご飯(200円)を用意。

 営業再開後は美穂さんと2人でカウンターに立つ。「妻がいろいろと周りを見て気がつく人なので、自分はラーメン作りに集中できます。近くにいてくれるので気持ちも楽ですし、本当にありがたいです」と市原さん。「ただひたすらこの場所で一生ラーメンを作りたい。願いはそれだけです」と熱い思いを力強く話してくれた。

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MyFuna編集部

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