3/5(土)ときわ書房船橋芝山店20年の営業に幕
「いつかまたこの街で!」の張り紙も
約20年の営業に幕を下ろした「ときわ書房船橋芝山店」(船橋市新高根1-9-14)が、店頭にかかげた「いつかまたこの街で!」というメッセージが話題となっている。
新高根近辺で営業する唯一の大型書店だった同店。当時店長だった森田さんは、「とにかく地域の皆さんに支えられた書店でした」と、振り返る。
同店の顧客は近隣住民が多く、頻繁に訪れる人が多かったという。中には開店日から閉店日まで毎日欠かさず来店する客もいたという。
また、付近の高根東小学校と高根中学校、船橋東高校などの学生たちでにぎわうことも多かったという。「お客さんのほとんどが顔見知り、アットホームで家族のようでした。外を歩いていると『店長元気?』などと声をかけられることもしょっちゅうでした」と、笑う。
閉店することが決まった際、「文化教養を高めるために近くに本屋が必要、やめないで」「ここがなくなるのが辛い」など閉店を惜しむ声が寄せられた。近隣の学校からの依頼で書店員体験も受け入れていた同店。体験した生徒からは、「とても楽しかったので将来働きたいと思っていた。すごく残念です」などと書かれたと手紙が届いたという。「ギリギリまで何とかしたいという気持ちがスタッフ全員にあった」と森田さん。
しかし、土地の契約期間が終了するなどの事情から、やむなく2月7日をもって閉店した。
現在、閉店した店舗先には「いつかまたこの街で!」というメッセージを掲げている。同店を愛した来店客へのお礼と芝山店復活への希望を込め、スタッフ全員で考えたのだという。
「改めて地域の皆さんに愛されていたんだと感じました。さようならではなく、『いつかまたこの街で』という言葉をあえて選びました」と森田さん。現在、具体的な再開の見通しはないといいつつ、「またいつかこの場所で、地域の皆さんに愛される芝山店を復活させたい」と、力強く話した。
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