2015年06月30日 配信

6/30(火)鎌ヶ谷中沢に新しい梨の直売所

鎌ケ谷市内で子どもに稲作を教える最後の田んぼ

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 鎌ケ谷市内で20年ほど前から鎌ケ谷市内の子どもたちをメーンに近隣市の子ども達も一緒に稲作体験を実践してきた大野道子さんの田んぼ一帯が、真間川流域の氾濫対策で調整池になることがわかった。

 大野さんの田んぼは、真間川に合流する谷地川のほとりにある。周辺の中沢地区は谷地川から引水した豊富な水を使って古くから稲作が盛んだったという。「鎌ケ谷市内では恐らく最後にあんる田んぼが消滅します」と、大野さんはさみしそうな笑顔を見せた。

 70年ほど前には、谷地川を水路代わりに活用して八幡へ船を出し、芋や梨、野菜などを行商していたこともあるという。また、戦後には空襲で焼け野原になった東京から食料をもとめ、豊富な田畑が広がっていたこの地域には、夜になると盗っ人が入ることもしばしばであったほど豊かな収量の田畑が広がっていたのだという。

 今回作成される調整池の名前は、「大柏川第二調整池」。計画自体は「15~16年前から地域住民に告知されていた」と、大野さん。鎌ヶ谷グリーンハイツから市川霊園までの広大な範囲が今回の調整池で使用される予定だ。

 大野さんの主催する田植え体験には最盛期、鎌ケ谷市南部小学校の生徒が50人、浦安市の子ども50人参加したという。この春まで、この田んぼでは地域の高齢者による田植え体験が行われていたが、中沢地区もしくは鎌ケ谷市内で最後となる稲の収穫を待たずして田んぼは整地され調整池になるという。

 今回調整池となる中沢地区の範囲には住宅は2軒。今回の整地で2軒とも移転を余儀なくされる。

 大野さんは、500メートルほど南に移動した高台に代替え地を取得したが、引水が困難なため今後は田んぼは作れない。また、家業として長く続けてきた梨栽培も、以前の畑から水道水を使っての栽培に切り替えるという。今夏は、木が定着するのを見守り、収穫は早くても来年以降になるという。

 また、住宅は新しいものを新築したが、以前よりも手狭になるという。さらに、作業所と兼用で使用する直売所も新築し、来夏から稼働する予定だという。

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MyFuna編集部

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