5/17（日）山本科学工具研究社の山本卓さんが文部科学大臣表彰を受賞

世界初「超微小硬さ基準片」を開発

　山本科学工具研究社代表取締役社長　山本卓（たかし）さんが5月13日、文部科学大臣科学技術賞技術部門の表彰報告のため、松戸徹市長を訪れた。

　

　山本科学工具研究社（船橋市栄町2-15-4、TEL 047-431-7451）は昭和27年設立。同社は山本さんの祖父の代から、物質の硬さを測定する際の基準となる「硬さ基準片」の開発、生産に取り組んできた。

 　ペットボトルやレンズなどのコーティング剤といった超微小なものの硬さ基準片「ナノインデンテーション用超微小硬さ基準片」を世界で初めて開発。その開発研究過程において、ナノレベル以外のさまざまな物質の硬さ試験ができる「等価くぼみ硬さ試験方法」が考案・開発され、今回、その2つの開発が表彰された。

　

　「卒論のテーマは金属だった」という松戸徹市長は「硬さ基準片がちゃんとしていないといいものが作れない。このような功績は他企業の目標になる。市としても大変誇らしいこと」と、功績を称えた。

　次の課題は「ナノインデンテーション用超微小硬さ基準片は、ナノ以外のマイクロやミクロといった単位の微小なものには使えない点」という山本さん。「これからもどんどん面白いことをやっていきたい」と、意気込みをみせた。
 

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