2015年05月09日 配信

5/9(土)行田2丁目に防災備蓄センターを設置
災害時の救援物資の集積・搬送拠点として運用開始

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 行田の国家公務員体育センター跡地にできた船橋市防災備蓄センター(船橋市行田2-8-10)で5月1日、内覧会が開催された。

 船橋市では非常用食料や救急薬品、簡易トイレや毛布などを有事の際に避難所となる市内の小中学校、公民館、老人福祉センターなど、132箇所に分散し備蓄している。

 しかし、実際には、備蓄だけで全ての避難者の生活を維持することが困難だと想定される。その場合、他市町村へ物資の補てん要請を行うと他市から応援隊が物資を運び入れるが、実際の現場では混乱が生じることが予想される。実際、東日本大震災ではそうした救援物資の配送に関する混乱が生じ、必要な時に物資が行き届かないという事態が生じた。

 そこで船橋市では、救援物資を一度集積し、そこから各避難所へ配送することを目的に同センターを開設。4月1日より運用を開始した。

 同センターは鉄筋コンクリート造で地上2階建。1階は約800平方メートルの備蓄倉庫・集積場所になっている。2リットルのペットボトル約30万本保管可能な広さだ。

 車庫には給水車及び地震体験車を格納。2階には災害時に他県からの緊急消防援助隊が会議などを行なう約120平方メートルの会議室と15平方メートルの倉庫が整備されている。

 その他、災害時に救助や物資搬送をする際、目印となるヘリサインを設置。また、軽油を燃料とする非常用発電設備を設置し、停電時も72時間は活動することが可能だ。

 野外にはマンホールトイレを6基設置し、災害時には簡易テントと便座を用意し、使用することができる。

 同センターの隣には約1万平方メートルある運動広場(平成28年4月開設予定)も併設し、他県からの緊急消防援助隊などの応援を受け入れる拠点スペースとして活用する予定だ。
 「災害時には有効に機能するよう、平時から運用について検討します」と危機管理課の大森芳雄さん。

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MyFuna編集部

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