2015年03月29日 配信

3/29(日)勤労市民センターで「口腔ケア予防講座」

日々のケアで病気を防ぐ

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 勤労市民センター(船橋市本町4-20-2)で3月14日、「寝たきり・認知症-口腔ケアで肺炎予防-」と銘打った市民公開講座が開催され、市民20人以上が参加した。

 主催は船橋地域福祉・介護・医療推進機構。講師は、土居内科医院の土居良康副院長、おかもと歯科医院の岡本春憲院長、野口歯科医院の野口隆司院長の3人が務めた。

 高齢者の死亡原因の1位は悪性新生物(がん)、2位は心疾患、3位は肺炎となっている。65歳を過ぎると、心疾患より肺炎での死亡率が高くなる傾向がある。肺炎の中の誤嚥(ごえん)性肺炎とは、口腔内の細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで起きる肺炎で、高齢者の肺炎の70パーセント以上が誤嚥性肺炎といわれており、死亡する原因のひとつだ。

 船橋市内での65歳以上の肺炎を原因とした死亡者数は、平成22年は374件、23年は385件24年は431件となっており、(船橋市保健所より)増加傾向にある。今回は高齢者が繰り返し発症する誤嚥性肺炎と口腔ケアの関連性について説明し、誤嚥性肺炎の再発の抑制を目的とし開催された。

 年齢を重ねることにより、運動機能のひとつ「飲み込む(嚥下)」という機能が低下する。通常であれば、飲み物や食べ物を飲み込むと、食道を通り、胃へと到達する。誤嚥とは食べものや飲み物が間違って気管を通り、肺へ入ることをいう。

 また、飲み込んだものといっしょに細菌が肺へ入ってしまうことで、誤嚥性肺炎が引き起こされる。この肺炎は嚥下機能が低下している高齢者に多く発生しており、発症を繰り返すことが特徴のひとつだ。

 土居さんは「口腔ケアにより口腔内の細菌を減少させることにより、誤嚥性肺炎のリスクを軽減することができます」と話す。

 口腔内にはプラークと言う歯垢(細菌のかたまり)があり、現在、細菌は700種類以上ともいわれている。寝たきりの人への口腔ケアは、歯ブラシを使わず、ガーゼやスポンジで行うことが多いため、しっかりと歯垢を除去できない人も多い。

 そのため、プラークが歯のまわりや歯周ポケット(歯と歯茎の間)にたまり、歯周病を進行させる。口腔ケアを怠ると、プラークがたまり、口の中は細菌だらけとなり、その細菌が臓器や血管に侵入する。血管に侵入すると脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすこともあるという。

 阪神淡路大震災での災害関連死の24%が肺炎となっており、災害時、口腔ケアがしっかりとできていないことが原因とも言われている。「3ヶ月に1回、歯医者さんへ行くことをおすすめします」と、岡本さん。

 また、野口さんは「具体的には毎朝、起き上がった際、首を左右に振ったり、ごっくんと唾を飲み込む練習をしたり、お茶をゆっくり飲んだりなどの簡単なリハビリを行うことで、嚥下障害を抑制し、誤嚥を防ぐことができます」とも。

 最後に野口医院の歯科衛生士による、正しい歯磨き方法について歯の模型を使って具体的にレクチャーを行った。

 講演終了後、参加した市民が身近な医療・介護のことについて専門家に相談を行う相談会「福祉塾」も実施。参加した60代の市民は「歯磨きと肺炎などの病気が関連性があるとは思わなかった。勉強になった」と話した。

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