2015年02月11日 配信

2/11(水)オフィスの中に道路があるユニークな会社がネットで話題に

道路の区画線施工会社が縮小して忠実に再現

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 船橋市内を中心に各地で道路区画線の施工などを手掛ける日本都市(船橋市藤原6-23-3 TEL047-429-1560)が、29日に馬込沢駅前に開設した千葉支社(藤原7-17-28)でオフィスを横断するように本物そっくりの道路が走っていることが、ブログやSNSなどネットを中心に一部で話題に上っている。

 

 同社は、道路区画線や道路標示、土木工事や舗装工事を手掛ける会社。グループ8社、社員数130人、合計売上高18億円。千葉支社は、昨年同社が買収した「日本都市馬込沢ビル」の3階~4階に入居している。3階部分を内勤事務や営業、請求業務などの事務所スペースとして、4階部分を従業員寮として使用する。

 

 事務所スペースは、775平方メートル。会議室、トイレ、給湯スペースなどと執務スペースを隔てる形でオフィスの真ん中に道路が走っている。対面通行の道路で執務スペースからトイレや給湯室に向かう際、道路を横断するには横断歩道を渡れるようになっている。

また、オフィス内から道路をエントランス方面に歩いくと、執務スペース入口付近に直進と右折が可能だという意味をあらわす道路標示が書かれている。

もちろん、全ての道路標示は本物の寸法をそのまま縮小させて物で比率などは本物と同じまま使用、その意味に関しても忠実に再現してしている。

 

 「なんとなく左側通行をしてしまう。外出の前に『止まれ』の停止線で一時止まって『忘れ物はないかな』と振り返って考えるようになった」と、総務担当の黒須和也さん。「自分たちがやっている仕事が、どのような仕事なのか認識するには最適なデザイン」と、社員からは好評だという。

 

 施工とデザインを手がけたのは文具大手のプラス。同社の「事業内容と機能性を両立させるデザインを」というニーズに対して、今回の提案を投げかけたという。通常オフィスで使用される内装費のおよそ2倍がかかっているという。

 

 「仲間と3人で道路の白線引きから独立した。創業の気持ちに立ち返って事務所のデザインを決めた」と同社代表の大原俊弘さん。「こういったデザインにすることで、自分たちのやっている仕事が市民を守っている仕事だという誇りを感じてもらいたかった」とも。

 

 新事務所の開設に合わせて名刺デザインも新調。名前や肩書が書かれた上半分と電話番号などが書かれた下半分のスペースを仕切る線として道路が描かれているが、もちろんこれも実物を縮小したものを使用していて、実際の道路のスケールをそのまま縮小して使用している。

 

船橋市内では同社ホームページやブログなどを通じて発信された情報を、フェイスブックやツイッターなどのSNSが中心となって拡散。「学校の中がこんなだといいね」「交通公園みたいで楽しいですね」「左側通行なんですね」などとコメントが殺到しちょっとした話題を呼んだ。ちょっと人目をひくオフィスのデザインに多くの市民が関心を寄せているようだ。

 

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MyFuna編集部

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