2015年01月27日 配信

1/27(火)きららホールで大型医療機器の昔と今を語る

進歩した放射線関連装置技術とは

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 きららホール(船橋市本町1-3-1 TEL047-423 -7261)で1月22日、「大型医療機器の昔と今~進化が止まない放射線関連装置技術~」をテーマに開催した市民公開講座に約30人の市民が参加した。

 主催は船橋市立医療センター(船橋市金杉1-21-1)。講師を務めたのは同病院の放射線技術科で技師長の小野寺敦さん。「自分がもし病気になった時に、医療機器に対する知識が少しでもあることによって、治療や検査に対する不安も軽減され、速やかに治療と検査を行うことができます」と、企画意図を話す髙原善治院長。
 

 放射線関連医療機器は、CTなどの放射線(X線や電子線)を医療機器から発生させる医療機器。RIなどの体内に微量の放射性医薬品を注射又は服用し、体内から放射線(ガンマ線)を発生させ、医療機器で放射線を受け取る医療機器。MRIなどの磁石を使用し磁場を発生させ、体内の水素原子からの電波を受信して画像化検査する医療機器という3種類に分かれる。

 日常生活で被ばくする自然被ばく量を世界と年単位で比較すると、世界平均2.4mSv(ミリシーベルト)で、日本は1.5mSvと世界的にも低い。しかし、医療機器による医療被ばく量を比較すると、世界は0.4~1mSvに対し、日本は2.0mSvとなっている。原因としては日本では医療機関での放射線の診断や治療が最先端で進んでいるため、放射線に頼る傾向にあるとされる。

 船橋市立医療センターでは現在、24人の診療放射線技師が在籍し、日々の検査に加え、三次救急医療機関としての緊急時の検査も実施している。災害拠点病院でもある同センターは今後、停電時にも検査できるポータブル付属医療機器も今後導入する予定であるという。

 「被ばくを最小限に抑え、最適な検査を行い、しっかりと病気を発見・治療できるようにします。また、放射線の医療事故が発生しないように放射線専門技師の育成に努めています」と講師の小野寺さん。

  各種医療機器には得意とする分野があり、病気によってどの医療機器で検査をするべきかどうか、明確になりつつある。そのため、10年前のように同じような検査をたくさん受けるということは減少傾向にあるという。

 参加した70代の市民は「病院では聞くことができない話が多く、勉強になった。最新の医療機器の進歩により無用な被ばくが無くなってきたということもわかって安心した」と話した。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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MyFuna編集部

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