12/18(木)協和工業が「マイクロ水力発電装置」を開発
低落差で発電する小水力装置
モーター製造会社「協和工業」(船橋市栄町2-10-2 TEL047-431-5525)が11月上旬に低落差で発電可能な「マイクロ水力発電装置」を開発し、船橋市と共同で西浦下水処理場(船橋市西浦1)で実証実験を行っている。
開発は出力5キロワットの機種から始まった。「きっかけは、売電が可能になったということと、何より東日本大震災の件が大きかったです」と同社担当者。
この実験では、浄水処理場のプールから二俣川へ放水するパイプに5キロワットの出力発電装置を取り付け、2~4メートルの落差で生じる水流で水車を回して発電している。
他に1.5キロワット、5キロワット、10キロワットの4種類も開発。取り付け場所により若干差は出るものの、5キロワットの装置では工事費込みで約1000万円の費用が必要になるという。「装置を1年間稼働した場合の発電で試算すると、5~6年で元がとれる」と、同社代表の板谷直正さん。
プール施設や水族館などの排水、水の循環システムに取り付けることで発電が可能になり、その電気を設備稼働電力に充てることもできるという。市内はもちろん、市外からも問い合わせがあり、見学にくる自治体も増えているという。
実証実験は平成28年3月まで行われる予定。
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