2年連続、千葉県の頂上決勝
第93回全国高校サッカー選手権大会千葉県予選の決勝が11月16日、ゼットエーオリプリスタジアム(市原市岩崎536)で行われ、市立船橋高校が流通経済大付属柏高校と対戦、激闘の末2対3で敗れた。
序盤から試合のペースを握ったのは流経大柏、開始4分にゴール正面やや左でフリーキックを獲得し、小川諒也が直接ゴールを狙ったが、高校ナンバーワンGKとささやかれる志村滉ががっちりキャッチした。その後も、流経大柏の攻撃を市船DF陣がシャットアウト、伝統の堅守の健在ぶりを見せつけた。
試合が大きく動いたのは前半14分。右サイドから市船の鵜澤恵太がクロスをあげ、深尾昴平が胸で大きくトラップ、こぼれたところに走り込んだ古屋誠志郎が力強く蹴り込んだシュートは、ブロックにいった流経DFの足に当たりイレギュラー、GK鳥井翔太の腕を超えそのままゴールに吸い込まれた。
続く前半32分、右サイド鵜沢からのセンタリングに磯野隆明が滑り込んでスライディングシュートを合わせ2点目を決め、流経を突き放す。
2点を追いかける形になった流経大柏はFW福井崇志、同じくFWの相澤祥太を相次いで投入、早い時間帯での巻き返しに予定よりも早い交代枠の使用を余儀なくされた。
ハーフタイム、市船ベンチでは朝岡隆蔵監督が「2点という点差が一番危ない」と、今夏のインターハイでの広島皆実高校戦を引合いに出し選手の気を引き締めたという。
その後も流経大柏の猛攻が続く。後半7分、左コーナーから流れのボールを流経大柏・相澤がドリブルで切り込み、強烈なシュートを放ったが、これも志村が好セーブ。その2分後、左サイドCKからのボールを小川がヘディングで押し込んで1点を返される。
その後、後半24分。コーナーキックからの競り合いで相手と接触、PKを献上してしまう。緊張の中小川選手が放ったシュートに志村選手が反応するも、ボールの勢いを殺し切れず無情にもゴール右隅に突き刺さる。残り16分少々を残し試合は再び振り出しに。
1点を追う激しい攻防が続く中、このまま延長戦にもつれこむかと思われた後半35分。右サイドから放った相澤のアーリークロスに福井が合わせ、3試合連続となるゴールを決め、試合を決定づけた。
その後4分のアディショナルタイムに数度のチャンスを演出するも、流経大柏の堅守を崩す事が出来ず、市船は2年連続となる選手権出場の夢を叶える事なく敗退した。3対2の劇的な逆転勝利で流経大柏は、4年ぶり4回目となる全国出場の切符を手に入れた。
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