9/5(金)習志野台二小そばに手作りパン工房「スーリール」
フランスでパン文化を学んだオーナーが、自宅改装で
習志野台第二小学校そば、住宅街の一角に「手作りパン工房 スーリール」(船橋市習志野台5-38-38 TEL 047-494-8517)が7月14日にオープンした。
オーナーの中野剛さんは、習志野台で生まれ育った習志野台っ子。北習志野の駅前にある家で生まれ、習志野台3丁目、4丁目へと転居した。その後、11年ほど前に現在の5丁目へ転居、自宅の駐車場スペースを約3坪の売り場に改装した。
中野さんは専門学校卒業後、全国展開している大手ベーカリーに就職。就労中にはフランスへも研修に渡り、本場のパン文化に触れた。この度、13年ほど勤めていた会社を辞め、若い頃から抱いていた、自分の店を構えたいという思いを地元で実現させた。
店内を彩るテーマカラーには、「娘の「美空(みく)」と「美海(みみ)」の2人をイメージする色を起用した」と、中野さん。エプロンやトレーもブルーに統一されている。
着用しているエプロンや看板は、それぞれ親戚に作製を依頼。さらに、自宅から店舗への改装は、大工だった美幸さんのお父さんと建築士の兄も携わったという。まさに、家族の力がひとつになって生まれた店舗だ。
店名の「スーリール」とは、フランス語で笑顔という意味。「自分の地元のみなさんに、パンを選ぶときに笑顔になってもらいたい。さらに、買っていただいたパンを食べて、もっと笑顔になってもらいたい。そんな思いも店名に込めています」と話す中野さん。
同店で特に力を入れているのは、こだわった国産小麦と低温長時間熟成製法で作るフランスパン(250円)。他にも「子どもたちにも喜んでもらえるパンを」ということで、クマの形をしたどうぶつパン(130円)や、老若男女に人気のチキンカレーパン(170円)など50種ほどが並ぶ。買い物に来る客が選ぶ楽しみを感じられるようにそれぞれの数は少ないが多くの種類を店頭に並べるようにしている。
チキンカレーパンの中には唐揚げが入って、外はカリカリ。油をなるべく吸わないように工夫をしている、油っこさが少ない軽やかな風味が人気のパン。自家製カスタードクリームがたっぷり入ったクリームパン(130円)も食べやすいと好評だ。
「パン文化のフランスで感じたパン屋さんのあり方やパン文化も、お店を通して感じてもらえたらいいなと思っています」と中野さんは笑顔を覗かせた。
営業時間は7時~19時。月曜定休。
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