2014年07月01日 配信

7/1(火)旭町の「秋山農園」で初恋トマトが人気に 

ハート形のトマトは初恋の甘酸っぱさと評判に

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 船橋市内で唯一、「初恋トマト」を専業で栽培している秋山農園(船橋市旭町4-17-41 TEL090-4122-5856)のトマトが同園の直売所で人気を集めている。

 初恋トマトは、ハートに似た形をしていることから名付けられている中玉と言われる一口サイズのトマト。ミニトマトやプチトマトと呼ばれる小玉よりも大きく、200グラム程度以上の大玉といわれる「桃太郎」などの品種よりも小さいサイズの種類。

 濃厚な味わいの中に酸味と甘みがバランスよく交わっているのが特徴の品種で、同園にくる常連男性は、「1~2日置いておいてから食べるのが最高。甘酸っぱくってくせになる味なんだ、だから初恋トマトっていうのかな」と、照れくさそうに笑った。

 園主の秋山昭司さんは現在60才。種苗メーカーからの勧めで8年前に葉物からトマト専業に切り替えた。「最初はトマトに関してはズブの素人。毎年チャレンジしながら学んできました」と、秋山さん。

 作付初年はトマトの半分以上が出荷できなかったという。その上、市場での初恋トマトの認知も低く値もつかなかった。そのため、2年目からは販売のメーンを直売所に据え顧客の顔が見える農業を始めた。来場客を農園に招き入れ、トマトが生育している状況を見せるなど直売ならではの方法を模索した。

 また、水を絞ると甘みが増すというトマトだが、絞りすぎるとその分病気が発生したり、実が小振りになるなどの傾向があること、コンパニオンプラントとしてトマトを好む害虫対策にバジルを植える事などを実を持って学んだ。

 現在は、初恋トマトのほかにも果肉が厚く、酸味と甘みのバランスが良いコクのある品種「キャロルパッション」や、フルーティで糖度の高い「イエローミミ」など複数のトマトも栽培している。いずれも糖度が8度以上のものばかり、「トマト農家の常識では8度以上ないとフルーツトマトと呼ばないんです」と秋山さん。

 4年前から三男の勇生(ゆう)さん(30)が就農、二人三脚で技術を磨いてきた。「うれしい反面、自分の代で終わりにしようと思っていたので勇生の将来が心配」と親心を見せる一方で「若い者の意見を100パーセント受け入れる気にはならないんだよね」と秋山さん。

 二人三脚で頑張ってきた二人だが、お互いに良いものを提供したいという気持ちの部分ではライバル同士なのだ。今年の出荷ピークは7月末頃まで。

 同園の直売所では、この時期枝豆やトウモロコシなども販売。そのほかブロッコリーやシュンギク、ホウレンソウや小松菜などの葉物も販売している。また、同園の農産物は船橋東武や西友でも地場野菜コーナーで人気を集めているという。

 直売所の営業時間は9時~18時。月曜日定休。

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IMG_7105akiyama.jpg まるで愛娘を愛でるようにトマトの出来に感謝する秋山さん。
   
IMG_7057edamame.jpg 船橋東武や西友、ふなっこ畑などの大型店では写真のような専用ラベルで秋山さんの商品を見付けることができるようになっている。
   

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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