5/4(日)船橋の老舗酒場「菊正宗の酒蔵」が移転リニューアル
京成船橋駅前から移転、リニューアルオープン
京成船橋駅を降りて目の前で営業をしてきた酒飲みの憩いの店「菊正宗の酒蔵」が4月中旬に閉店、4月30日から新店舗(船橋市本町4-39-5 TEL047-406-3306)でのリニューアル営業を開始した。
同店のオープンは、約50年前。今回は、京成船橋駅前の再開発を受けて入居していたビルが建て直しになることから新しい場所での営業に踏み切った。新店舗は、36席の内7席がカウンター席。
開店当初から「菊正宗」を看板に掲げ、日本酒は菊正宗だけを置いている。菊正宗に合う料理を提供してきた同店。「端麗辛口、刺身でも揚げ物でも何にでも合うからね」と、魚や貝類を中心に千葉市の中央市場や船橋市場(市場1-8-1)から仕入れ、多少値が張っても鮮度の高いものを提供する。
毎日の仕入れに左右される鮮度の高いメニュー構成のため、大将の平野征夫(ゆきお)さん(70)が、その日の仕入れから「本日の特におすすめ」メニューを考え、手書きでメニュー表を作成する。
「当店では、日本酒のお燗は、全て湯せんして温度計で管理して提供しています。湯かんだと酒の香りを引き立て、やわらかさが出てくれるので」と、高校卒業から同店で修行を続けてきた3代目の平野平(たいら)さん(37)。「船橋で生まれ育って、船橋で働いてきたので船橋以外での営業は考えていなかった」と、移転場所について語る。
閉店から新店の開店までの準備期間は、わずか10日。以前の店舗よりも「大衆」の雰囲気が薄れ、洒落た雰囲気の店内になったが、「本当においしいものを食べてもらいたい、本当の刺身を提供したい」という流行に流されない姿勢は継続している。
営業時間は、17時から22時。様子を見ながら営業時間の変更もあるという。日曜日定休。
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