2014年03月19日 配信

3/19(水)習志野駐屯地空挺館(旧御馬見所)一般開放

空挺の歴史にふれる

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 陸上自衛隊習志野駐屯地(船橋市薬円台3-20-1 TEL047-466-2141)内の空挺館で3月15日、年2回のみの一般開放が行われた。

 空挺館の歴史は古く、東京都目黒区駒場に陸軍騎兵実施学校が置かれていた頃、卒業式や演習等を天覧されていた天皇のため、明治44(1911)年に「御馬見所」(ごばけんしょ)が建設された。

 大正5(1916)年に陸軍騎兵実施学校が習志野原へ移転された際に、御馬見所も移設され、高官や外国貴賓接客用の施設として使用されていたこともあった。当時は輸送手段が馬か鉄道に限られていたため、土台部分や支柱の一部を輸送することができず、御馬見所跡地として現在も残されている。

 当時では珍しい材料、建築方法などが用いられており、館内部は菊の紋章などの荘厳な装飾が施されている。玄関正面の「帝王階段」は、高齢であった天皇のために傾斜をゆるやかに設計してある。また、各室の入口の上部に施された彫刻には丸型、桜型があり、桜型は天皇家のみが入室できた部屋だったのだという。現在でも、御立ち所(バルコニー)の立ち入りは制限されている。

 昭和37(1962)年、「空挺館」と改名されて以降は、第1空挺団の資料や旧日本陸軍落下傘部隊、騎兵隊関係の資料・歴史の展示館として使用されている。
 1階は空挺団の活動について、2階は騎兵関連の資料、パレンバン空挺作戦関連資料、義烈空挺隊関連資料などの歴史について展示。血染めの隊旗などの展示もあり、「挺身赴難」(ていしんふなん。身を挺して難局に赴くという意)の精神を堅持し、熾烈な任務に赴いた隊員たちの歴史を垣間見ることができる。
 

 平成24(2012)年に建設100周年を迎え、老朽化に伴う大規模な改修工事が行われ、白亜の姿を取り戻し、気品と風格も蘇った。

(渡辺)

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MyFuna編集部

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