1/7(火)二宮神社で厄を射つ「オビシャ」
地元住民による手作りの弓矢で厄払い
船橋市を代表する古社の一つ二宮神社(船橋市三山5-20-1 TEL047-472-1213)で1月7日、年の初めに厄を射つ行事「オビシャ」が行われた。
オビシャとは「お歩射」「お奉謝」「お備社」などの字で書かれるが、市内では同神社の他に田喜野井の子神社(船橋市田喜野井3)や古和釜の八王子神社(船橋市古和釜町161)、八木が谷の王子神社(船橋市八木が谷5)の4カ所で行われている。
地域によって的の文字や射手は異なり、田喜野井や古和釜では「鬼」、八木が谷では「虫」が的の中心に書かれているが、三山では的・弓・矢すべて地元住民の手作り。
毎年「宿」と呼ばれる2家族が順番に選ばれ、弓矢の製作から振る舞いの料理を担当する。的は70センチメートル、弓は1メートル80センチ、矢は1メートル20センチと作る大きさも決まっており、作り方は代々伝わるマニュアルによって受け継がれている。
射手は「宿」で水をいっさい使わないあさりと大根の煮物料理などを振る舞われた後、二宮神社にて「宿」担当の2家族7人と共にオビシャを行った。12本作られた矢を交代で射ち、6本が的に当たった。
「弓矢は材料集めから初めて大変な部分もありましたが、主人も楽しそうでした。これからも地域の伝統が続いていくといいですね」と、今年「宿」を担当した鈴木さんは笑顔を見せた。
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