6/14(金)津田沼駅前に豚専門店「とことこ豚」
匝瑳市の「熱田牧場」が直営
津田沼駅北口近くのビルに店を構える熱田牧場(匝瑳市)直営の豚専門店「とことこ豚」(船橋市前原西2-14-8 TEL047-429-8538)が7月でオープンから丸1年をむかえる。
同店の経営母体である熱田牧場は、年間1万5000頭を出荷する養豚専門の牧場。食品工場などから調理課程で出てくる余剰食品など(エコフィード)をエサにし、たっぷりの栄養で育ったオリジナルブランドの「緑茶豚」を食肉用として出荷している。
店舗面積は33坪。客席数は、20人までの大部屋に8人の個室2室、4人の個室2室、2人の個室5室、カウンター6席の合計60席。
エコフィードは、「食品循環資源」という考え方に従っており、飼料自給率向上に役立つとされ、行政機関や研究機関などで推進活動に取り組んでいるリサイクル飼料。
熱田牧場では、人間が食べる食料と同じものを独自の配合でエサとして与えることで、脂身のうまさに大きな差が出ることに気が付きこのノウハウを蓄積してきた。こうして開発した独特の甘みがある豚肉を「おいしく食べてもらいたい」と都内を中心に飲食店を開拓、現在でも50店超える飲食店に豚肉を卸している。
しかし一方で、同店オーナーの熱田力さん(38)は、「こうやって調理してくれたらもっとおいしく食べてもらう事が出来るのに…」と、生産者ならではの悩みにも直面。自身で「豚の脂身をおいしく食べさせられる調理方法に特化した店を作ろう」と実店舗を構える事を決断した。
開店当初、「次々に出店し、いずれは全国チェーン展開も」と考えていた熱田さん、自ら店頭に立ち来店客の笑顔と「おいしい」という言葉を聞くうちに「少しでもおいしく多くの方に自分が育てた豚を食べてもらいたい」と考えるようになったという。
17日からワンコインランチの営業も開始する。かつ丼、マーボー丼、オムライスなどのメーンに豚汁、ご飯のお替わり無料がついて500円という格安ランチが、これまでの880円の定食ランチに加わった。
出店計画を進めてゆく課程で、現在の料理長で元帝国ホテルのフレンチレストラン出身の村野正美さんに出会い同店の厨房を任せるようになった。フレンチ特有の調理方法を活かした「ジャンボバラ串(210円)」は、100グラムのボリュームと絶妙な焼き加減が評判になり同店の看板メニューになった。
開店当初は、20代の会社員が多かったという同店。オープンから1年を経て「ちょっと良いものを食べて、ゆっくり寛ぎたい」という30代半ば~40代の男性客が口コミで訪れるようになったという。
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