2013年02月19日 配信

2/19(火)講演会「道徳が国を支える『真実の教育』」

国の基礎を支える「道徳」を人生訓から学ぶ

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 千葉県モラロジー協議会が主催する千葉県公開講演会「道徳が国を支える『真実の教育』-三人の師に学ぶ」が17日、セミナーハウス・クロスウェーブ船橋(船橋市本町2-9-3 TEL047-436-0111)で行われ200人以上が参加した。

 同講演会は、千葉県モラロジー協議会が定期的に行っているもので、これまでにも同協議会が規範とする「倫理・道徳」にかなった人物に講演を依頼しており、国の礎となる「道徳」の普及に努めてきた。

 この日は、読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんとモラロジー研究所の社会教育講師・服部道雄さんを講師に招いてそれぞれの体験に基づいた「道徳」をテーマに講演が行われた。

 橋本さんは、3人の師として「恩師」「主治医」「実母」をあげ、それぞれの人物とのエピソードを交えて橋本さんが持つ「道徳観」を語った。

 学生時代の恩師が「汝、何のためにそこにありや」と、問いかけた言葉がいつも心の中にあり、橋本さんの考えの基本になっていることを紹介。「自分が今やっていることにどんな意味があるのか」と、問いかけながら日々を懸命に生きていると語った。

 また、「教育とは青少年の足を洗う事」という恩師の言葉を紹介。震災被害に遭った東北地方を慰問した天皇皇后両陛下の行動に照らし合わせて、「謙虚になる事が大切。人の話をとことん聞くには地面にヒザをつけなければならない」と語った。

 また、2人目の師である「主治医」は橋本さんのガン手術後に「1日1日を大切に生きてください」と人生を懸命に生きることを教え、秋田知事選挙出馬が噂されていた2008年当時には、「60才を過ぎたら自分の為ではなく人の為に使う命。健康も家族もない」と、出馬の後押しがあった事を明かした。

 3人目の師である「実母」は、貧しい生活をする中でも人に迷惑をかけず清く生きてゆく事を「生き方を通して学んだ」として、母が脳梗塞で倒れた際のエピソード中心に語った。

 中でも「自分は一人で倒れている所を発見されるだろう。その際には地元の病院ではなく秋田市の病院に運んで欲しい。県庁に勤める息子が見舞の度に仕事を休んだりするのは申し訳ない」と地元の救急隊員に常々語っていたことを紹介し、 「平日には死にたくない。初七日、35日、49日と迷惑をかけてしまう」と、平時から祈るように願っていたことを語った。

 結びに、実母が晩年に独りで暮らしていた様子や廃校になった母校をボランティアの手で図書館にしたことについてふれ「福祉は立派な建物を建てることではない、一声かける『心』が大切」とした。

 図書館は現在、「橋本五郎文庫」として地域の高齢者によるボランティアで運営されており、2011年4月の開設からこれまでに1万人近い来客があるいう。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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