10/31(水)湊町の老舗銭湯「多丸湯」が閉店
58年の営業最終日は無料開放に
船橋市役所近くにある銭湯多丸湯(船橋市湊町1-20-17)が10月31日、58年に渡る営業の最終日を迎え、うわさを聞きつけ訪れた多くの客が名残を惜しんだ。
過去にMyFuna本誌でも取材を行った多丸湯が10月いっぱいで営業を終了することがわかった。昭和29年からの半世紀以上にわたる営業の最終日となったこの日長年の利用に感謝の気持ちを込めて「無料開放」を行った。
「今日最終日だと聞いたので、友達を連れて来た」「広いお風呂に初めて入って楽しかった。また今度入りたかったけど、今日が最後か」と近隣に住むホシノコタロウさん(7)とヤノヒナタさん(8)「家にお風呂があるけど、これから寂しくなるな」と近隣の男性など多くの客から名残惜しむ声が出た。
多丸湯は昭和29年創業の瓦屋根が特徴である「破風造り」。背景も今は珍しいペンキで書かれた富士山と昔ながらの銭湯。かつては漁から帰ってきた漁師で繁盛していたが、一般家庭に風呂が普及したことで銭湯が下火になるとともに、常連客の高齢化が進み、店主の小林夫婦も体力的に厳しくなったこともあって廃業を決めたという。
営業の最終日となったこの日、半世紀以上にわたって親しまれた街のシンボルを名残惜しむように、訪れた客は小林夫婦と思い出話に花を咲かせ熱い握手をかわす姿が見受けられた。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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