2012年06月22日 配信

 6/22(金)余剰食品を集め無償提供

船橋市初のフードバンク事業が始動

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 船橋市内で活動する労働者協同組合「ワーカーズコープちば(船橋市高根台6-1-12 TEL047-467-4920)が6日、企業などで発生する余剰食品を無償提供する事業「フードバンクちば」のキックオフイベントを県労働者福祉センター(千葉市中央区)で行った。

 「フードバンク」とは、生活困窮者への食糧支援・企業の廃棄コストの削減・ボランティアと社会的勤労の拡大による地域の活性化などを目的とした事業。国内最大のフードバンク組織である「NPO法人 セカンドハーベスト・ジャパン(東京)」からも食品供給の協力も得ており、供給先として10の施設および団体との提携を結んでいる。

 現在、全国で210万人が生活保護を受けており、千葉市内では被保護人員は17,352人。この10年で約3倍に増加しているという。一方で、日本では年間500~900万トンものまだ食べられる食料を廃棄している。

 同事業は、これらの食品を企業や家庭から引き取り、児童養護施設やホームレス支援団体などに全て無償で届ける仕組みだ。実際に届けられる食品は、パッケージの破損や印刷ミスなどが原因で廃棄されてしまうもので、中身は市販のものと何ら変わりはないものだ。

 ワーカーズコープちばでは、一昨年から同事業の始動に向けて準備を始め、今年の5月には、職場・学校・公民館・商店街・教会などを通じて余剰食品の収集を呼びかけた「フードドライブ」も実施。「多くの方のご協力のお陰で沢山の食品が集まりました」と理事長の杉本さん。

 現在、生活保護を受けている人の理由の多くは「失業」である。同事業では、就職困難者の働く場づくりとして、また、福祉を利用するだけでなく他の生活困窮者を支援し支えあう場としても、期待を寄せている。

 運営費は当面国からの助成金でまかなわれるとの事。食品の提供企業や受給希望施設はもちろん、寄付金も募集しているという。

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↑提供された食品  

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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