2012年01月13日 配信

1/13(金)市内の全小中学校に発電機・照明機を設置 災害時の市民の不安解消へ

 

家庭用のガス缶使用し簡便に

hatudennkisyoumei gazouni.jpg

↑防災課の小形寿昭課長補佐(右)と山田勝也

主任主事

 

 

 船橋市では、3月末までをめどに災害に強い街づくりを目指し、市内の全小中学校に 発電機と照明機を設置し、災害に強い街づくりを目指すことを決定し順次配備を行っている。

 

 

 設置する発電機は、卓上コンロなどに使用される家庭用のガス缶で発電できる最新式の機器で、カセットボンベ2本で最大2.2時間発電できるという。また、照明機は消費電力の少ないLED(発行ダイオード)を使用した組み立て式のバルーン照明機で、「一台で体育館全体を照らすことができる明るさ」(小形課長補佐)。照明時間は最長4万時間という長寿命だ。

 

 船橋市では、市内54カ所の小学校、27カ所の中学校、1カ所の特別支援学校の合計82校に発電機と照明機を2台ずつ合計164台配備。併せてガス缶も1校につき48本配備する予定。ガソリン式の発電機は広く普及しているが、ガス缶を使用するタイプは珍しく、自治体として全小中学校にこうした発電機を設置するのは、「近隣の13市の中では船橋市が初めての試み」(同)という。すでに平成24年度の補正予算で費用総額8500万円を確保している。

 

 船橋市では昨年311日の東日本大震災発生後、市内で57カ所の避難所を開設したが、市内7カ所の防災倉庫に備蓄していたガソリン式発電機の配送が、交通渋滞などによりスムーズに進まなかった。このときの教訓から、市民の避難場所に指定されている市内の小中学校に、燃料交換や操作が簡単な発電機などの設置を決定したもの。今後、設置箇所の拡大も検討していくという。

(高見)

hatudenkisyoumei gazouni.jpg

折りたたみ式のハンドルと大型キャスター

付きの発電機。

キャリーバックのように片手で引いて移動

させることも可能だ。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

MyFuna編集部

MyFuna編集部

スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード