1/5(木)「伝統」復活!市船サッカー7年振りの4強入り/第90回全国高校サッカー選手権
セットプレー2発で2-0矢板中央(栃木)撃破
9年ぶり5度目の選手権制覇まであと2つ
全国高校サッカー選手権の準々決勝が1月5日行われ、千葉県代表の市立船橋高校が駒沢陸上競技場会場で矢板中央高校(栃木)と対戦、セットプレーからの2得点で4強入りを果たした。
試合は、前半20分に得た左サイドからのフリーキックをMF菅野将輝(3年)がクロスボールでDF小出悠太(2年)の頭に合わせ先制すると同校の流れに。矢板中央(栃木)キャプテンのFW菊地夏輝(3年)が中心となって繰り出す攻撃は、この大会センターバックを任されている2年生コンビの種岡岐将(2年)と小出がことごとくつぶした。また、後半35分にはコーナーキックからの高いボールをFW岩渕諒(3年)がヘディングで押し込み勝負を決定付けた。
試合後、矢板中央 高橋健二監督は「コンパクトな攻撃とサイドからのドリブルでやられるパターンが多かった。相手のほうが一枚も二枚も上手だった」と語った。この試合では特にMF杉山丈一郎(3年)や和泉竜司(3年)をはじめとしたMF陣の卓越した個人技が目立った。中でも杉山は、「幼稚園の頃から練習を続けてきた」という得意のドリブルで左サイドから矢板中央ディフェンスをえぐり、再三にわたってチャンスを創造した。
「イチフナらしい勝ち方」との記者の投げかけに朝岡監督は、「なかなかセットプレーで点を取れないチームだった」と明かした。この日、2点目をヘディングで決めた188センチメートルの岩渕も「ああ見えてヘディングが苦手」(朝岡監督)とも。プリンスリーグなど1年間を通じてセットプレーの重要性を認識し、個々に血のにじむ様な努力を重ねてきた結果、「ここにきて弱点だった部分が強みになってきている」と確かな成長を実感している様子。
第73回大会で同校の選手権初優勝を経験した朝岡監督だからこその、一つ一つの取り組みが「イチフナ」の「伝統」復活につながってゆくのだろう。
この試合でスターティングメンバーとして出場し、矢板DFを抑え込む活躍をみせたDF渡辺健斗(2年)は「次も先発出場して今度は得点を取りたい」と7日に国立競技場(新宿霞ヶ丘町)で行われる準決勝 大分(大分)戦への意気込みをみせた。
↑DF小出(2年)のヘディングで先制 |
↑繊細なタッチのドリブルで相手DFを 翻弄するMF杉山(3年)
↓果敢なオーバーラップでチャンスを創造する DF渡辺(2年) |
↑苦手としていたヘディングやセットプレーを 新たな武器に |
|
←正確なフリーキックで得点につなげる FW菅野(3年)
菅野、杉山、渡辺ともに地元船橋のクラブ |
|
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください
Sponsored by MyFunaサポーター