2011年08月19日 配信

8/19(金)漁師達の友情 漁船5隻を南三陸へ寄付/船橋漁港

遠く離れた漁師の友情

刺し網船など5隻を南三陸の漁師に寄付

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 船橋漁港でアサリや海苔の漁を生業としている岩田常雄さん(72)が、木更津市の金田漁港で漁業を営む金萬智男さん(エンジョイ・フィッシャーマン取締役)の被災地支援活動に協力し、刺し網船など5隻を宮城県の南三陸町に贈った。

 金萬さんは、震災直後よりこの日までの間、木更津市の漁業仲間から船の提供を受け南三陸町の漁師に送ってきた。金萬さんが取締役を務める株式会社エンジョイ・フィッシャーマンは、北海道から沖縄まで全国各地で漁師が所属するグループ。その漁師仲間であるメンバーから「東日本大震災の影響を受け漁船を失った」と話を聞き漁船の調達に務めてきた。しかし、十回にも及ぶ漁船の提供により木更津市の漁業組合仲間では船を提供できる漁師がいなくなった。

 そこで、木更津市金田漁業組合組合長は直接、漁船提供の協力をかねてから親交のあった岩田さんに依頼、「漁師は船が無くっちゃ仕事が出来ない。困っているんだったら何とかしたい」と岩田さんは協力を申し出た。今回寄付される漁船は刺し網漁船が4隻、海苔漁船が1隻の計5隻。この内、船外機と呼ばれるいわゆる『エンジン』がついた船は2隻。

 南三陸町まで届けられる漁船は、金萬さんの友人が経営する千代田区神田錦町の運送会社 株式会社日陸が無償で陸送する。「これまでの東北支援は全て日陸さんに助けていただいた」と金萬さん。今回の陸送には10tトラックが2台使用される。「通常だったら1回20万円程度輸送にかかる。これまでに10回協力してもらっているから200万円を支援してもらっているようなもの」と金萬さんは試算する。

 南三陸町では、ワカメ漁などに今回贈られる船を活用する見込み。「海に生きる男は義に厚い人が多いからこういったことが続けられる」と金萬さん。今回贈られる船は新品で購入した場合、1隻あたり30~100万円、船外機は新しいもので70万円程度の価格だという。

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MyFuna編集部

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