2009年11月09日 配信

11/9(月)社会福祉講演会『孤独死ゼロ作戦!』

常盤平団地 自治会長 中沢卓実に学ぶ。

IMGP1854nakazawa.jpg 現在、急速に高齢化が進んでいる船橋市内では、自治会連合協議会と社会福祉協議会の共催で、孤独死問題の第一人者である中沢卓実氏を招いた講演会を行った。この日中央公民館6Fの大ホールでは用意した椅子が足りず急遽席を追加するほどの盛況ぶりだった。

IMGP1870nakazawa.jpg 中沢氏は、自治会長を勤める松戸市の常盤平団地内で8年前に死後三年経過し、既にミイラとなっている孤独死の遺体に直面し衝撃を受けた。それ以来、孤独死の問題に真っ向から取り組み、孤独死ゼロを目指して日本全国で自身の経験を語り啓蒙活動を続けているという。

IMGP1886nakazawa.jpg 中沢氏は、この講演の中で「孤独死の問題はもはや高齢者だけの問題にあらず。30代の若者ですら最近は独り暮らしが多い為、孤独死予備軍になっている」と語る。ちなみに孤独死になってから1週間もすると遺体には蛆(ウジ)がたかり、遺体を処理した後でも腐敗臭の為にマンションやアパートは優に一年間は使えなくなってしまうという。

 

 そういった孤独死の現状にふれ、「孤独死は生活習慣病である。生活習慣の見直しをすることで孤独死を無くすことができる」と語った。孤独死になる人の多くは、家に引きこもってTVばかり見て、誰とも話をしない生活をしていることが多いという。その為、異変が起こっても誰も気が付かず、発見される頃には異臭騒ぎになっているというパターンが孤独死には多く見られるという。

 

 孤独死を避けるため、「挨拶をする」「引き込まらずに外に出る」などの現実的な対策を立て、これを実現させるため『いきいきサロン』と題した社会福祉協議会と自治会で共同経営する住民交流の場を作った。『いきいきサロン』設置当初は男性の利用者はほとんどいなかったというが、現在では1日平均35名は利用しているサロン利用者の内6割が男性となっているという。

 

 そのほか『安心登録カード』で独居老人世帯を把握するようにし、現在では仮に孤独死になった老人がいたとしても3日以内には発見されるようになっているという。

 最後に中沢氏は「人間の『間』という字には”巡り合せ”という意味がある人間は決して独りでは生きてゆけない。支えあって生きてゆくものなんだと実感した」と人が生きる意味についての自身の主観を語った。

 

■■講師プロフィール■■

中沢卓実氏(なかざわたくみ)-1934年生まれ。新潟県出身。高卒で産経新聞社に勤め、発送部門、週刊サンケイ編集部などを経て50歳で退職。船橋市でタウン誌『月刊myふなばし』編集長として活躍。61年に常盤平団地に入居。78年より団地自治会長就任。著書に「孤独死ゼロ作戦」など

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