2018年05月25日 配信

電話de詐欺(振り込め詐欺)未然防止で署長感謝状

5/25(金)船橋警察署で電話de詐欺被害未然防止功労者に所長感謝状
船橋市内の電話de詐欺被害が増加、水際の防止策が必須

 船橋警察署で5月25日、「電話de詐欺(振り込め詐欺)被害の未然防止功労者に対する署長感謝状贈呈式」が行われた。

 この日表彰を受けたのは、ファミリーマート西船四丁目店マネージャーの山根顕彦さん(36)と、東京東信用金庫船橋支店課長代理の河津裕美さん(50)の二人。

 山根さんは、平成30年3月28日、同店に来店した船橋市内居住の60代女性が携帯電話で会話をしながら「電子マネーの購入について教えてほしい」と、問いかけてきたことから「高齢の方が電子マネーについて質問してくるのは珍しい」と振り込め詐欺を疑い、警察に通報、詐欺被害を未然に防止した。

 一方の河津さんは平成30年4月17日、80代女性からの「ここの行員がキャッシュカードを預かるために家に来ると電話があった」との申し出を受け詳しい話を聞いた。実在しない行員の名前が出てきたところから振り込め詐欺を疑い警察に通報、被害防止に協力した。

 東京東信用金庫では、拠点展開する東京・埼玉・千葉のエリアで支店に入ってきた情報をもとに各支店で勉強会を実施。全行をあげたロールプレイング大会も実施している。

 高齢の顧客にも審査員として参加を促すなどし、振り込め詐欺の未然防止に力を注いでいるという。こうした同行の取り組みは昨年1年間における振り込め詐欺未然防止で効果を発揮。船橋署管内で2件、市川署管内で1件の詐欺被害未然防止に成功している。

 また、先の山根さんが勤務するファミリーマートでは近年15~20種類の電子マネー、WEBマネーなどのプリペイドカードの取り扱いがあり「アマゾン、楽天など大手企業が軒並みプリぺイドカードを導入しており、年々種類が増えている。お年寄りが慣れていないこれらのプリカを使った詐欺が多発しているので従業員一同常日頃から気を付けている」と話す。プリカ以外にも通信アプリのLINEを使った詐欺なども横行、手口が多様化・複雑化しているのを実感として感じるという。

 同署の古川等署長は、「キャッシュカードを受け取り近所のコンビニで現金を引き出す手口も増えている。いずれも30分以内に現金を引き出していることから各地のコンビニやATMなどでの水際の対応が大切」と話す。

 また、「一度詐欺に電話de詐欺に引っかかると、二度・三度と立て続けに被害に遭う例が増えている。プリカなどの買い方を覚えさせてから大きな金額を引き出させる手口も増えているので金額が小さい場合でも注意が必要」と警告する。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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