11/12(日)船橋総合病院で「パーキンソン病について」の医療講演会
医師や薬剤師との無料相談会も
船橋地域福祉・介護・医療推進機構の市民公開講座「パーキンソン病について」が11月11日、船橋総合病院(船橋市北本町1-13-1)の会議室で行われた。
同機構は、船橋市内で活躍する医師・看護師・介護士など医療福祉周辺業界のメンバーで組織され、市民向けの公開講座を定期的に開催している。今回の講座には約120人が参加、講座終了後の福祉・介護・医療無料相談会には約20人が参加した。
この日の講師は、船橋総合病院の内科部長で神経内科医の星野将隆さん。パーキンソン病は国が指定する難病の一つで、初の事例が報告されて今年で200年になるという。
手足が震えたり、筋肉がこわばって動きが遅くなったりなど運動症状のほか、便秘や嗅覚障害、抑うつや幻覚などの非運動症状もみられる。50~60代で発症することが多いが、まれに若い人でも発症することがあるという。
「日本では1000人に1人くらいの割合と言われているが、高齢化と共に年々患者数は増加しており、船橋市内にも600~900人くらいいるのでは」と星野さん。
講演では、パーキンソン病のさまざまな症状の紹介や、その症状に対する対策、最新のリハビリについても紹介した。 病との上手な付き合い方として、旅行やダンスなど興味のあることを日常に取り入れて楽しむことで、病気の進行が緩やかになる傾向があるという。
星野さんは「家族間では病気のことばかり話題にせず、それとなく手助けをして、若いときの7割くらいでよしとするくらいのゆとりをもってもらえれば」と話す。「本人や家族だけで悩まずに、医師や看護師、介護士などが連携して、地域全体で支えていけるような医療介護環境をつくりたい」と締めくくった。
14時からの講演が終わると、15時半から無料相談会も実施。医師をはじめ、薬剤師、介護士など専門分野の資格を持つ相談員が、参加者を対象に無料相談に応じた。
同機構が主催する次回の講演は、12月2日14時~15時15分(基調講演)、シンポジウム(15時半~16時半)のスケジュール。船橋市勤労市民センター(本町4-19-6)で「認知症の人が安心して過ごせるまちづくり」をテーマにして行われる。
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