2/21(水)船橋駅周辺にコーヒー専門店2件同時オープン
シャポー船橋と船橋駅南口の路地裏に
船橋駅近くでドトールコーヒーショップ船橋駅南口店を経営する梶真佐巳さんが、このほどリニューアルオープンしたシャポー船橋(船橋市本町7-1-1)に立ち飲みと持ち帰りに特化したコーヒースタンド「ラダーコーヒー」を2月9日、さらに駅南口の大通りから一本入った路地裏に焙煎特化の「フィロコフィア」(本町2-3-29 TEL047-460-9400)を2月13日、開店させた。
梶さんは、船橋駅近くのドトールコーヒーショップ船橋駅南口店のオーナー経営者。3年前に隣接するエクセルシオールカフェ船橋駅南口店の店舗スペースを吸収、リニューアルオープンで同チェーン内でワンフロア面積が国内最大の店舗となった。その後、同チェーンで初のハンドドリップカウンターを設置。効率を重視するチェーン店内にあって人材の教育に力を入れてきた。
その一環で「船橋をコーヒーで笑顔溢れる街へ」をキーワードに、船橋のコーヒー文化醸成を目的に「船橋コーヒータウン化計画」を提唱。船橋市内を中心に習志野市、八千代市など周辺地域のカフェ、コーヒー専門店などと連携して、各種コーヒーの飲み比べを軸に、コーヒーに合うパンや菓子も紹介する「船橋コーヒーフェスティバル」を開催。百貨店などでコーヒー催事を企画、オリジナルドリップパックを開発するなどの取り組みで船橋市内におけるコーヒー消費量の増加を促してきた。
今回のシャポー船橋リニューアルオープンでは、スタンディングバータイプの「ラダーコーヒー」を開店。同店は、船橋駅改札から西武百貨店へ抜ける動線の途中にあり、気軽にコーヒーを注文し、持ち帰ることが出来るように5坪7席というコンパクトな店舗ながら工夫を凝らした設計で話題を呼んでいる。
厨房を囲うように注文カウンターとカウンター席を配置。コーヒー抽出は、ハンドドリップチャンピオンシップ世界王者に輝いた粕谷哲さんの技術をプログラムした最新のドリップマシンが行う。
また、コーヒーをおしゃれに演出し、より身近に楽しんでもらう為、コーヒーにアルコールを落としたオリジナルのカクテルも提供。コーヒーの登場する生活シーンを朝・昼だけでなく夜まで提案していくことでコーヒー文化の底上げを狙う。
地元珈琲文化の醸成を狙った活動「船橋珈琲タウン化計画」と、梶さんの経営するコーヒー焙煎と流通の専門会社「フィロコフィア」から生まれた様々な事業の舵取りをするという意味を持つ同店。個人企業が駅ビルに出店するということで、市内だけでなく全国のコーヒー業界からも注目を集めているという。
また、同時期に船橋駅南口から徒歩10分ほどの場所に2月13日開店させた焙煎をメインに扱う「フィロコフィア」では、世界中の珈琲焙煎士の間で人気の高いローリング社の「スマートロースター」を採用。焙煎だけに留まらず、考えられる限りの珈琲に関する道具を揃え、人材教育も行うという。
すでに、老舗バー経営者と連携して市内全域での珈琲カクテル提供に向けたプロジェクトも進行中。将来はコーヒー人材の育成機関も手掛けていく予定だという。こうした梶さんの動きに触発され、「フィロコフィア」の門戸を叩く若手人材は後を絶たないという。
梶さんは、「チェーン店がいかにして地元密着で垣根を超え溶け込めるか」をテーマに活動を続けてきたという。特にコーヒー人材の育成には力を注ぎ、2015年度ハンドドリップチャンピオンシップに梶さん自身が参加、全国上位に入賞した。
翌年以降は、梶さんが直接指導し育成した人材を同大会に派遣、2年連続で全国大会に出場し、いずれも上位の成績を修めた。梶さんのこうした活動は、同チェーンの中でも高く評価され、2018年に最優秀経営者賞を受賞。名実ともにコーヒー業界の若手経営者の中でも脚光を浴びるようになってきた。
「生活のあらゆるシーンにコーヒーを」と考える梶さんの活動は、日常生活のモーニングコーヒー、ランチ後のコーヒーというセオリーだけでなく、バータイムのアルコールを落としたコーヒーカクテル。また、コーヒーを提供する人材の育成や、店舗経営者の研修。飲食店経営者がコーヒーを学びたいときに知識を提供できる環境の創出など多岐にわたる。
近い将来、コーヒーを趣味にする一般市民のコーヒー王者を決める大会をフィロコフィアで開催。並行して、プロバリスタの王者を決める大会も開催し、両者による一騎打ちの大会なども計画しているという。「コーヒーのある豊かな生活を」と考える梶さんの活動に、ハンドドリップチャンピオンシップの粕谷哲さんも共感、フィロコフィアの設立に協力した。
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