1/7(日)船橋の漁師がエッセイ本「おやじの海 勝手のカズ」
タウン誌に長年連載してきたコラムを編集
船橋で長らく漁師として活躍、船橋市漁業協同組合の理事長まで務め、海を活かしたまちづくりに携わってきた大野一敏さんが、長年にわたって書き溜めてきた文章を一冊の本「おやじの海勝手のカズ」にまとめ出版した。
「おやじの海 勝手のカズ」は、412ページで一部ページがカラー。大野さんが長年にわたって書き溜めてきたタウン誌「KIRACO(きらこ)」への漁師町の風情を感じさせる連載エッセイ「湊町暮らし」(2001年3月~2017年12月まで収録)や、読売新人京葉版へ掲載された寄稿、雑誌「KAZI(舵)」での連載記事などをもとに編集。
発行者は、元船橋市職員で現船橋市議会議員の島田泰三さん。企画編集を有限会社きらこ編集室(習志野市香澄4-3-10)が手掛けている。定価を2000円に設定。一般書店での販売は現在のところ未定で大野さんの親しい友人や関係者を通じて購入可能だという。
「湊町暮らし」には、消費者が魚一匹丸々の購入を好まず、必要な分だけ購入し調理にも簡単な「切り身」を好むようになったことから漁獲量と消費量に魚価が比例しなくなった事や、東京湾の経済優先な埋め立てが漁場や生態系、自然環境に与える影響などについてもふれる。
また、長い漁師生活の中で出会った「大物」や「珍客」の話、街づくりの中心人物として携わってきた各種のイベント、大野さん自身が海上から見た船橋や日本の街づくりに関する提言、その時々の時事ネタもリアルタイムにふれている。2011年3月の記事では、東日本大震災当時の船橋港の様子や津波の影響、その後の風評被害についてもふれている。
このほか、「旬の味」と題した船橋港の旬な食材について語るコンテンツも内容が充実。海苔の佃煮や、スズキ、イワシ、石鰈、ばか貝、アサリ、ボラ、アカエイ、イシモチ、ウナギなど東京湾であがる海産物、アオサまで網羅した調理方法を紹介している。
今回の出版を記念した、出版記念祝賀会が1月に1回、2月に1回の計2回予定されている。その日までに市内の書店を中心に店頭での販売取り扱いを打診していく予定だという。
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