2016年09月09日 配信

9/9(金)船橋が舞台の小説「きらきら眼鏡」実写映画化

船橋の作家による、船橋舞台の映画制作へ

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 船橋市を題材にした人気小説「きらきら眼鏡」が実写映画化することが決まり、9月9日マスコミ向けの制作発表会見が船橋グランドホテル(船橋市本町7-11-1)で行われた。

 小説「きらきら眼鏡」は、2015年11月双葉社から出版。著者の森沢明夫さんは、船橋生まれの船橋育ちで現在も船橋に住んでいる。今回映画化が 決まった「きらきら眼鏡」は、数ある森沢さんの作品でも船橋が舞台になった初めての作品。実際に西船橋駅周辺に存在する店や「小松菜ハイボール」などの商 品も登場することで地元ファンの間で根強い人気を誇っている。

 森沢作品は恋愛の甘酸っぱさや郷土愛といった多くの人が共感する心の機微を的確にとらえた描写で、読むものを夢中にさせる作家。読み進める内に自分と登場人物の感情をシンクロさせ気付くと物語に引き込まれる作品で幅広い世代からの支持を集めている。

 今回映画化する「きらきら眼鏡」は、愛猫を亡くし喪失感に打ちひしがれていた主人公が、ふとしたきっかけで出会った女性と親しくなっていく。その彼女は心に「きらきら眼鏡」をかけ、日常の物事を前向きにとらえる「幸せの天才」だった。

 主人公は徐々に心惹かれていくが彼女には、余命宣告を受けている彼氏がいた。現代社会の中で身近に感じることの少なくなった「死」を通して、揺れ動く心を見事に描いた森沢作品の真骨頂ともいえる作品。

 今回の映画制作にあたって森沢作品に登場するような熱い郷土愛を持った青年たちが組織する「船橋宿場町再生協議会」(理事長=大木武士さん)が「自分たちの地元でいつか映画を作りたい」と、長い間胸に秘めてきた思いを森沢さんにぶつけ、映画化が動き出した。

 森沢さんは、自身の愛する船橋を舞台にした作品の映像化にあたって、話題の映画「つむぐもの」制作チームに声をかけた。介護や人の死というテーマ を通じて、郷土と国境を越え、人の心が紡ぎ合う様子を描いたこの映像は、世界12大映画祭の一つ「上海国際映画祭」に正式出品をするなど国際的に高い評価 を得ている。

 メガホンをとるのは、「カミングアウト」や「あかぎれ」でトランスジェンダーを描き若者の心を敏感にとらえた話題作を輩出することで知られる犬童一利監督。

 脚本を「相棒」シリーズや「世にも奇妙な物語」も担当している守口悠介さんに、元俳優の経歴を持ち、2014年プロデュースの「そこのみにて光り輝く」が、キネマ旬報ベスト・テンの第一位に選ばれた前田紘孝さんがプロデューサーとしてチームをあとめる。

 「この作品は、現代日本の若者が経済の豊かさの陰に隠れ、忘れてしまっている心の持ち方をテーマにした話。僕たち世代が映画化しなければならないものだと思う。まさに、伝えたいと思っていた原作に出会えた」と、犬童監督は意気込みを話す。

 「ずっと、自分の生まれ育った地元を舞台にした作品を書きたかった。幸せってなるものではなく、気付くものなんです。幸せって何だろうという問い掛けに対する僕自身の答えがこの作品です。」と、森沢さんは映画化の喜びを話す。

 撮影スケジュールは、2017年夏から。2018年夏に劇場公開を目指す。完成披露試写会は船橋で一番最初に行う予定だという。総事業費は 5,000万円程度、製作費は3,500万円程度を見込んでいるというが、「クラウドファンディングのような形で市民からの寄付や協賛、協力も受け付けて いき、一緒になって作り上げていきたい」と、市民からの問合せ窓口を担当する船橋宿場町再生協議会の大木理事長。

 映画化に関する質問や、協力、協賛に関する問い合わせは、船橋宿場町再生協議会のメールアドレスから受け付ける。 info@Funabashi2037.org

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船橋宿場町再生協議会の大木理事長  船橋出身の作家 森沢明夫さん
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 船橋宿場町再生協議会のメンバー  

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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