2018年01月04日 配信

1/4(木)習志野台にアートのシェアスペース「創作ルームLABORO」
画材販売から貸し教室まで幅広い用途で利用可能       

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 新京成電鉄と東葉高速鉄道の2路線が乗り入れている北習志野駅近くに、絵画などの創作活動に特化したシェアアートスペース「創作ルームLABORO」(船橋市習志野台2-13-22 TEL047-401-9807)が11月19日にオープン、「創作活動に特化した珍しいシェアスペース」が口コミで徐々に広まっている。

 同所は、北習志野駅から徒歩7分程度。築30年程のマンションをリノベーションした物件で、「絵を描くのに自然光が必要だから」と、人の通りがある路面店舗ではなくあえて3階の空中店舗を借りた。面積は約90平方メートル。2LDKの間取り、リビング部分20畳をワークショップなどで使える共有スペースに、8畳の個室を1時間1200円から利用可能な作業部屋に、もう一つの8畳を画材販売部屋に充てている。

 同スペースを開業させたのは、齊藤鈴(りん)さん(29)。前職は税理士事務所勤務で、都内の大学で商学部を卒業後、7年間税理士事務所で修業を積み、現在も税理士試験受験に向けて勉強中という女性だ。

 幼少期から趣味が絵を描く事、イラストを描く事だたという齊藤さん。絵本のページを真似して描いたりする内に、絵を描く仕事に就きたいという思いが募るようになったという。しかし、両親はともに社会保険労務士。「資格を取って、社会的に自立してから絵を描いたら」という勧めに従って、いったん税理士事務所に就職した。

 2か所の税理士事務所勤務を掛け持ちし、並行して資格試験の勉強を続けていた齊藤さん。1年半ほど前に体調を崩したのを機に、公民館のイラスト教室に入会した。ここで、船橋在住の絵本作家兼イラストレーターの小倉正巳さんに師事し、イラストを学ぶように。

 「水彩を中心に学んでいるんですが、紙によって仕上がりや書き味が全然違う事を知ったんです。何度も試し書きして、自分の書きたい絵に合った紙を選ばないといけないのですが、試し書きの1枚のために1セット全部購入しなければならない…使わなかった紙は無駄になる事が多く、金銭的な負担が大きい。何とかならないのかなと考え、『試し書きの紙をシェアしよう』って思ったのです」と、同所開設のきっかけを話した。

 シェアスペースだけでなく、筆や絵の具、紙など画材の販売も行う。定価の1割引きで販売し、教室の生徒として同所を利用する場合は2割まで値引きしている。「より多くの人に気軽に絵を描く事を楽しんでもらいたい」という思いからだという。8畳の作業部屋にはノートパソコンや液晶タブレットも設置。衝立を使ったシェアスペースとしても、1部屋丸ごと利用することも可能だ。

 開設から約1ヶ月を経て、口コミで絵画教室利用の先生があらわれ始めた。近隣のレストランやカフェなどに置かせてもらっているチラシから徐々に反響が出始めたという。1時間500円から利用可能、3時間だと1300円のレンタル料金だ。3時間パックの11枚つづり回数券(8000円)や、3時間利用の月会員(1万円)などの料金プランも用意。

 「1年くらいで月会員さんが10人くらい登録して頂ければ続けていけると思っています」と、試算する。長時間の利用が想定される創作活動、カフェメニューも用意する。斉藤さんが5年ほど前に出会って以来、取り寄せている京都の「フロレスタ」から仕入れている動物ドーナツ(約8種、時期による)も販売する。

 営業時間は、10時~22時。水曜日定休。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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