7/19(火)二宮神社で伝統行事「お舟流し」
平安時代の藤原師経にまつわる神事
二宮神社(船橋市三山5-20-1、 TEL 047-472-1213)で、毎年7月15日に行われる伝統行事の「お舟流し」が今年も行われた。
言い伝えによると、二宮神社に合祀されている藤原時平の子孫、藤原師経らが都から流された際、11月13日に三山にたどりつき、翌年の7月15日に舟で帰ったと言われている。それになぞらえた行事が「お舟流し」で、氏子総代らによって何百年もの間受け継がれてきた神事だ。
社殿では10時から、氏子らの声掛けで月例祭(つきなみさい)が始まった。これには約10人の一般見学者も参列。祭壇にはススキで作られた「お舟」が祀られた。宮司による祝詞奏上、お祓いなどを行い、一同で拝礼した。
月例祭が約10分で終わると、一同は参道の階段を谷地へと下り、御手洗(みたらし)池の細流へ移動。氏子総代が流れに2艘のススキの「お舟」を浮かべると、帆に見立てた篠竹を1艘につき5本刺して固定する。その周りに4本の笹を立てた。
「お舟」は4本のススキを1束にし、20束で1艘が作られている。「これまで、代々3軒の氏子総代がお舟を用意してきたが、今は2軒となった。昔はヨシで作っていたが、今は手に入らないので神社に植えたススキで作っている」と氏子総代の臣司(しんじ)栄一さんは話した。
参列者が笹に紙垂(しで)をつけて、宮司のお祓いで神事は終了した。田喜野井から訪れた女性は「初めて見に来た。古くから伝わる行事に参加できて神聖な気持ちです」と話した。「お舟」はしばらくの間はそのままの状態になっており、見ることができる。
社殿で月例祭 | |
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