2017年02月24日 配信

2/24(金)社会福祉法人康和会がユースエール認定企業に

介護施設では県内初

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 特別養護老人ホーム「オレンジガーデン」などを運営する康和会(船橋市芝山7-41-2、TEL 047-461-5356)が2月10日、1月5日付でユースエール認定企業に認められたことを発表した。

 ユースエール認定企業とは、2015年に厚生労働省が新設した中小企業を対象にした制度。新卒などの離職率が20パーセント以下、正社員の月平均の残業時間が20時間以下、正社員の有給取得率が70パーセント以上など12項目をクリアした企業が認定を受けることができる。

 康和会「オレンジガーデン」では4年前から、離職を防ぐこと、人を相手にする仕事なので職員が疲れていては良いサービスができないことなどを考え、人事考課、稼働率などを考慮したワークライフバランスに積極的に取り組んできた。

 1日の効率よいスケジュール管理や残業を減らすこと、有休を消化することなどを目標に「意識をカエル、業務をカエル、早くカエル」を合言葉に、職場内での課題に取り組む「カエル会議」を毎月実施。ICT (Information and Communication Technology)機器を活用することで、残業の原因となる介護記録の作成業務の時短と情報共有が可能になった。

 新卒採用の職員に関しては先輩社員が3~6カ月担当し業務内容を教える研修を実施。介護業務の入らない日を月1で作り、入居者の生きがいにつながることや、残業につながるデスクワークに集中できる「日動フリー」制度を作った。

 「最初はムリな話だと言われもしましたが、職場環境が良くなり、職員の生活が良くなれば、それが利用者さまの快適さにつながると信じて遂行してまいりました。今回の認定は大変うれしいです」と話すのは、ワークライフバランスの取り組みにいち早く着手した、事務長・センター長の鈴木雅博さん。「介護記録は何カ所にも同じ記述をする必要がありましたが、それまでは全部手書きでした。

 パソコンなど使ったことのない人が多かったので、ICT機器の活用には、反対する職員も多かったのです」と、話すのは事務の西垣絵理子さん。「それでも少しずつできる範囲で使えるようになってもらっています」とも。

 積極的な取り組みによって、職場の意識も徐々に変化し、昨年の正職員41人の月平均残業時間は7.6時間から5.8時間へ、有休平均取得率は83パーセント、直近3年間の新卒正職員の離職は0人という職場環境を実現した。

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この記事を書いた人

大西俊子

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