2017年07月04日 配信

7/4(火)海神商店会に4つの新店
衰退が悩みどころの商店会に復活のヒント!

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 市内で存亡に頭を悩ませている商店会や商店街が多い中、昭和26年から続く海神商店会はこの1年で新店が4つ増えるなど勢いを増している。

 「地元の若い子たちが次々と出店してくれている」と話すのは、創業66年になる「グリーンハウス ナカノ」(船橋市海神4-11-7、TEL 047-431-3925)の中野松江さん(66)。

 この1年で同商店会では「海神〇(かいじんまる)」「1043(とよみ)」「ゆう」「BARはせ川」の4店舗が出店。

 「2014年に若者が出店した『8days Cereal』の店が刺激になったんだと思う」と、中野さん。「8daysCereal」(船橋市海神5-1-20、TEL 047-779-9080)は豊田俊也さん(32)が経営する、千葉県内でも珍しいホームメイドシリアル専門店だ。

 毎年空き地で行われていた朝市が、空き地が売りに出されたことでなくなり、20年近く行われてこなかった。しかし東日本大震災をきっかけに、誰からともなくチャリティしようという声が出て、商店会の役員会に議案として持ちかけると反対する人が誰もいなかった。

 震災直後の2011年4月に朝市を開催したところ、思った以上の成果が上がった。募金で集まった金額が約30万、すぐに船橋市へ持参したという。

 それから「1回で終わらせるのはもったいないよね」という声が増え、現在まで4月と11月の2回は必ず朝市を開いている。2011年に一致団結してチャリティを成功させたことによって、「自分たちだってできる」という機運が高まったという。

 そして、昨年からは9月にも朝市を開催、スタンプラリーも始めた。今年も9月に開催が決定している。出品は地元の野菜からサンドイッチや牛すじ丼、フランクフルトやホットドックなどから、今年の4月から手造り作品コーナーも設けた。

 「お客様と密に接することができる商店会の良さを生かしていきたい。ただ待っていてもお客様はこないから、陳列方法を変えるなど、できることをしないとね」と中野さん。

 また活性化の要は「イベント」をすることだと言う。「イベント開催は商店会のアピールになる上に絆が生まれるのよ。そして何よりも自分たちが楽しむこと。そうでなければ人を楽しませることはできないと思う」とも話す。

 今年4月には600人以上の来場者があった海神商店会。9月開催の朝市は9月10日「海神5丁目トリトン公園」(船橋市海神5‐516‐2)で、時間は9時~11時。

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朝市で配布の カードには「おいしいんだぞう」と好きな言葉が入れられる  
   
   
   
   

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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この記事を書いた人

大西俊子

大西俊子

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