9/12(火)映画「きらきら眼鏡」市民オーディション
原作者の森沢明夫さんも来場
船橋出身で在住のベストセラー作家・森沢明夫さんが原作の「きらきら眼鏡」映画化による市民オーディションが9月9日・10日、船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)で行われた。
オーディションは8月15日を締め切りに募集がかけられていたが、募集人数200人に対し、800人もの応募があり、書類審査を経て約200人に絞り込まれての開催になった。また、今回のオーディションは特定の役を競うものではなく、いくつかの役に対してふさわしい人がいれば決定するという形。
オーディションは15分単位で同世代の5人程度のグループが集まり、まず個人の顔写真を撮影、その後エチュード(即興劇)を披露するという流れ。
エチュードとは、設定や状況だけを与えられて、その場でアドリブを交えながら演者が物語を進めていくもので、決まったセリフなどがあるわけではない。演じる側も観ている側も予測がつかない中で、度胸や機転が試される部分があり、映像や舞台のワークショップなど、さまざまな場で使われている手法。
大人用には、「エレベーター」「銀行強盗」「裁判員」「葬儀」という4つのシチュエーションがあり、20代以下には「拾った札束」「好きな人」、10歳以下は「怖いお父さん」から、話し合いで好みのものを選んで披露する。
会場に集まった中には演技経験がある人もいればない人もいる、その場で初めて顔を合わせる人同士が芝居を行った。
芝居中、犬童一利監督や前田紘孝プロデューサーはそれぞれの表情を観察するが、さらに突然芝居内に入り込み、想定外の状況を作り、そこでどう反応していくか、感情がどう動くかを見たという。
「葬儀」というシチュエーションを選んだ60代後半の女性グループは「5人で芝居をしていたところに、突然監督やプロデューサーが入ってこられてとにかくびっくりした」と興奮気味に話した。
「相手のセリフを受け、感情が動いた上で言葉を発していた人がいて驚いた」と監督もプロデューサーも話す。「何人採用するかは決めておらず、市民参加型なのでなるべく多くの方に関わってもらいたいという思いがある」とも。
初日には原作者の森沢明夫さんも来場。寄せ書きに文字を書き込んだり、サインを求めるファンに応じたり、メッセージカードを受け取る様子も見られた。当選者には9月15日までに個別に通知をおくるという。今回の会場での選考に残った参加者は、出演者として選出されなくてもエキストラとして優先的に案内をするという。
来場者は会場内の寄せ書きコーナーに映画に対する思いを書き込んだり、「きらきら眼鏡」工作コーナーでは自分のイメージする「きらきら眼鏡」を作った。映画は9月下旬にクランクイン、10月下旬クランクアップの予定で、実際の地名や店名はそのまま使われる。公開は早くて来夏以降になる予定。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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