2017年04月04日 配信

4/4(火)御瀧不動尊で13回目の「高野太鼓&御瀧ソーランまつり」
子どもたちの発表の場と復興支援も目的に

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 金杉・二和地区の春の風物詩ともいえる「高野太鼓&御瀧ソーランまつり」が4月2日、御瀧不動尊(船橋市金杉6-25-1)の境内で行われ、同時に、隣接する御滝公園では御滝商和会のまつりも開催された。

 同まつりの大会会長は大久保春雄さん。市内高野台に住む大久保さんは、子ども和太鼓の団体「高野太鼓」を20年前に立ち上げ、現在も代表を務めている。同まつり開催のきっかけは、約16年前、まだ「高野太鼓」のメンバーが10人程度だったころに遡る。

 「当時、こちらで4月8日に開催している『花祭り』に合わせて、境内で子どもたちに太鼓を演奏できる場を設けさせてもらえないか?と、御滝不動尊の門を叩いたのがこのお祭りのきっかけ。太鼓は音が大きいから、なかなか叩かせてもらえる場所がなくて」と、大久保さんは当時を振り返る。

 「当時は太鼓を叩く人が10人、見に来てくださった方も10人程度でした。今とは大違い」と笑う大久保さん。

 当時は観音堂で演奏していたが、それから3年演奏を続けたころ不動尊から「今度は本堂で演奏しませんか?」と話があり、それならばとブームにもなっていた「よさこいソーラン」と一緒にまつりを開催してみようと、市内近郊の知り合いに声をかけて回り、今の形のベースが出来たのだという。

 今年出演したのは、市内の和太鼓チーム3団体、よさこいソーランを踊る6団体が出演。和太鼓チームは「子供和太鼓 高野太鼓」「楽遊集 さくら太鼓」「みぞれ流 船橋芝六太鼓」が出演。

 よさこい出演は「健舞人の会」「心ソーラン」「舞神楽ジュニア」「がむしゃら」「遊奏舞人」「維新~心ひとつ~」。そのほかにも御滝中学校管弦楽部、「ばか面踊り交流会」も出演し、総勢300人以上がステージに立ち、会場を盛り上げた。

 今年は初の試みとして、警察署と船橋北消防署も大久保さんからの声掛けにより出展した。警察署は船橋警察署と船橋東警察署の二署が合同でブースを設け、「振り込め詐欺」に対する注意を喚起した。

 「地域のみなさんの命、財産を守っている機関はやはりみなさんにとって必要なものですから」と、大久保さん。

 朝10時30分から始まった同まつりのプログラムの途中には「復興太鼓」と呼ばれる演目を設け、和太鼓の出演メンバー総勢約100人が一同に演奏した。

 会場内には募金箱も設置された。これまで「高野太鼓」を通して、東日本大震災の復興支援義援金で総額100万円以上を寄付してきたという。

 3歳の息子と会場を訪れていた二和在住の主婦は「こんな間近で和太鼓の演奏を見たのは初めて。和太鼓を通して礼儀なども身につきそう」と感想を述べた。
 金杉に住む夫婦は「この時期、自宅にいると和太鼓の音が聞こえてきて、春の訪れを感じています」とも。この地域の春の風物詩にもなりつつある。

 「今こうして演奏できているのも、地域のみなさんの理解や我慢があってこそ。週2回、夜に学校や公民館を借りて練習をしていますが、何十人もの人が太鼓を叩けば、1キロ先にも音が届きます。それでも文句を言わず、我慢してくださっている地域のみなさまにはいつも感謝しています」とも大久保さん。

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高野太鼓の代表・大久保さん  
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MyFuna編集部

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