2018年02月25日 配信

2/25(日)子ども美術館で企画展「歯車遊園地」
親子で楽しめる体験型大型作品を展示

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「輪唱の◯」とつちやあゆみさん  

 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町525)で2月24日から4月8日まで、企画展「くるくる わくわく 歯車遊園地」が開催されるに先立って2月23日、報道関係者向けに内覧会が行われた。

 同展では造形作家のつちやあゆみさん(35)が制作した「触って、動かして、奏でる音を楽しめる」造形作品が展示されている。

 つちやさんは兵庫県神戸市出身。会社勤務を経て2008年に多摩美術大学造形表現学部に入学。2012年に卒業後、木工を主軸に立体作品を1人で制作し、さまざまな施設、イベントで展示。最近では企業とのコラボレーションやテレビ番組などに作品が使用され、活躍は多岐にわたっている。

 「自分が楽しめるものが第一。私は楽器の演奏ができないけれど、オルゴールで曲が演奏できると完成した感じがある。大人も子どもも見て、触れて、聴いて楽しんでほしい」とつちやさんは話す。

 木製の「歯車のオルゴール」は大きな歯車がかみ合い、歯車に下げられた木製のボールが木琴に跳ね返り「かえるの歌」を奏でる仕組み。これはボールの位置により、曲を変えることができる。

 展示場では来場者が自由にハンドルを回しこのオルゴールを動かすことができる。また、会場は照明を落とし薄暗く設定、オルゴールに当てた照明が壁に影をつくり、それが動くことで幻想的な雰囲気も醸し出している。

 現在は柏市在住で、1歳の娘を持つ母親でもあるつちやさん。円形の「歯車のオルゴールー円」は「娘を抱っこして手を添えて一緒に回せました」と笑顔を見せる。

 木製の大きな臼のような作品「くりくりくるり」は「ノミでひたすら彫って大変だった。彫るよりも、ノミを研ぐ時間の方が長かったが作品として気に入っている」とつちやさん。「大人でも2、3人乗って、回して遊べます」と実演してみせた。

 「輪唱の◯」は美しいオブジェを思わせる作品だが、上から木のボールを転がすとらせん階段のように並べられた板が鍵盤ように音をたて、音楽を奏でる。板は音階により色分けをしていて、来場者は鍵盤を入れ替えて曲を作って楽しむこともできる。「子どもたちには説明が要らず、すぐに自分の好きな曲に並べてしまいます」とつちやさん。

 アンデルセン公園子ども美術館の企画展を手掛けるアートプロデューサーの倉本紀久子さんは「年に4回子どもも大人も楽しめるものを企画している。つちやさんの作品は見た瞬間に体で楽しめる」と話した。

 同美術館のエントランスホールには、つちやさんの新作「歯車の遊園地」が展示されている。「電動の作品をつくりたかった。故郷である神戸の大型複合施設『神戸ハーバーランド』(神戸市中央区)の巨大からくりモニュメント『DIN DON』 の影響を受けた」とつちやさん。

 同企画展開催中の3月18日と4月1日には「歯車バッジ」をつちやさんと作るワークショップも開催される。申し込みは子ども美術館(TEL 047-457-6661)まで。

 なお、同公園では2月24日から3月11日まで、毎年恒例の「クリスマスローズ コレクション」も開催。コミュニティーセンター内では希少品種などを展示し、即売会も行われる。

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「歯車のオルゴール」 造形作家のつちやあゆみさん
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自由に鍵盤を入れ替えて遊べる 乗って遊べる「くりくりくるり」
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「歯車のオルゴール-円」 新作「歯車の遊園地」
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ワークショップ「歯車バッジ」

歯車の下には木琴が

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クリスマスローズ コレクション  

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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MyFuna編集部

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