2017年01月12日 配信

1/11(木)古和釜の八王子神社で伝統の「おびしゃ」

「鬼」を射て地域の子どもの成長を祈願

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 八王子神社(船橋市古和釜161)で1月11日、年頭の伝統行事の「おびしゃ」が行われた。

 オビシャとは「お歩射」「お奉謝」「お備社」などの字で書かれるが、市内では同神社の他に田喜野井の子神社(田喜野井3)や古和釜の八王子神社(古和釜町)、八木が谷の王子神社(八木が谷5)の4カ所で行われている。

 古和釜の「おびしゃ」では地区の子どもたちの成長を祈願して境内で7才未満の男児2人が「鬼」と書かれた的を射る。矢を射る当番は「宿」と呼ばれ、家には大根で作られた鶴亀のお供えに松竹梅が添えられ、1年間八王子神社の神が宿るという。この日は今年の「宿」で新旧当番の受け渡しが行われたあと、11時に氏子一行は神事の為に八王子神社に向かった。

 神社の本殿では地区の7才未満の子どもたちの名前を書いた幣束をお供えするなどの神事が終わると、今年の射手を務める高橋龍惺くん(4)と金子良佑くん(2)を神職がお祓いをした。地域では幼児が少なく、高橋君が射手を務めるのは去年に続いて2回目。父母に手伝ってもらい、幼い射手たちは見事に的の「鬼」を射た。

 「古和釜の八王子神社では、20日にも『おびしゃ』を今日と全く内容で別の『宿』で行う。『相びしゃ』と言い、『おびしゃ』が途絶えないため。射手の子どもたちは、当番の宿の方が探します。的の『鬼』は悪疫を意味し、魔物がとりついてかかるという昔からの言い伝えからきている。『鬼』を矢で射ることで子どもの成長を祈願する行事」と金子宮司は話した。

 境内での「おびしゃ」が終わると氏子一行は、元来た「宿」に戻り直会(なおらい)でお祝いをし、直会ではハマグリの吸い物で子孫繁栄を祈願した。

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 当番宿から神社に向かう一行  今年の射手に宮司がお祓い
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 的には鬼の文字が  親が手伝って弓射ち
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 無事に的を射た  
   
   

 

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MyFuna編集部

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