5/21(日)南部清掃工場が平成32年に新しく
津波一時避難所としての機能も
南部清掃工場完成予想図 | |
平成元年から稼働している南部清掃工場(船橋市潮見町38)は、施設の老朽化に伴い平成32年4月1日の稼働開始に向けて建て替えを行うことになり、5月から工事に着手を始めている。
新工場は既存の工場の隣接地に建設し、建物は地上6階、全体の整備面積は33,000平方メートル、解体工事を含む総工事費は約262億円。焼却処理能力は1日339トン(現在は375トン)となる。
焼却処理能力が現在より小さくなる理由としては、可燃ごみの排出量が平成17年度から減少傾向にあることから今後の排出量を試算して設定。減少傾向にある理由としては、ごみの分別が進んできたことが影響していると考えられるという。
焼却方式は今年4月に完成した北部清掃工場と同じ「ストーカ式焼却炉」を採用する。この焼却方式は安全かつ安定的な処理を行うことができ、大気汚染物質の発生量も可能な限り抑制することができるという。また、効率の高いごみ発電設備を導入することで、発電量を増加させ、ごみ処理施設の運転に必要な電力をすべて賄うとともに、余剰電力は電力会社へ売電する。
同工場は海に近いことから、津波などの災害が発生した場合にも安定した処理が行えるような設備配置となっている。施設内には津波一時避難所として約750人収容可能な避難用スペースを確保する。見学フロアも整備する新工場は、自然と調和するようなモダンなデザインとなっている。
「新しい工場は、地震などの自然災害を想定した設計となっています」と資源循環課の御園生剛志さん。「地震などの災害で予期せぬごみが発生した場合も対処できると思います」とも。
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