2017年12月30日 配信

12/30(土)京成津田沼で140年続く古民家をセレクトショップに
200坪の敷地ごとリノベするプロジェクト

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 京成津田沼駅前の商店街にある「MICHIYA(ミチヤ)」(習志野市津田沼5-10-9、TEL 047-451-1441)が2016年12月5日のオープンから1周年を迎えている。

 同店の店主は、元々実家だった同店を引き継ぐことになった吉野路子さん。薪を使った暖炉がある店内には、店主の路子さんが選んだ「自然本来のおいしさ」にこだわった食品を中心に、作家が作った器や雑貨各種が並び、豆や香辛料の量り売りコーナーもある。店の外では農家から仕入れた無農薬野菜が並んでいる。

 路子さんの実家は140年前となる明治4年にこの場所で店を始めた。当時は米と薪を売る店だったという。その後、戦争や国の制度などの変化により、お茶と海苔、千葉の落花生などを販売するように。時代の変化に伴い、店も変化をしながら、140年間、商いを続けてきたという。

 しかし、商店街のアーケードが老朽化のため取り壊しが決まり、同店は「マンションにする」という話が出たという。この建物が好きだった路子さんは、この建物を失くしたくないとの思いから、建築家に建物を見てもらった。その結果、「あと100年は持つ」と言われ、路子さんは店を継ぐことを決意。

 「一生懸命やってみないままにこの建物を失くしたくないという私の思いに、父も『任せる』と言ってくれた」と路子さん。

 その頃、路子さんは、鹿児島で藍染めや織りの職人として活動をしていたが、職人としての仕事を全て辞め、実家の習志野市へ戻り、店を引き継いだ。

 そのため、店内には路子さんの職人つながりの作家たちの作品も並ぶ。また、路子さんの祖父が運営していた長野の美術館からの作品もあるという。

 「田舎で暮らしたいという人がいれば、自分が修行していた田舎など、つなぐことができる。経験をお話したり、いろいろつながりがつくれたら」とも。

 さらに路子さんはこの敷地を使ったプロジェクト「Project1456」としての情報発信も行っている。プロジェクト名は旧番地が5丁目1456であることから付けたもの。

 プロジェクトの1つとして、タバコ店と同店の間の屋外スペースで、毎月1回、カクウチイベントを行っている。イベント時には路子さんの父が店舗貸ししている同店右隣の飲食店「ペンネン・ネネム」でつまみを作るなど、元々つながりのなかった店舗同士での交流も生まれているという。

 そのほか同店の裏の部屋はレンタルスペースに、庭は写真撮影などのスペースなどとして、さらに同店の左隣で路子さんの母と祖母が経営するタバコ店を含め、合計約200坪ほどの敷地を使ったプロジェクトとなっている。

  12月31日には19時〜翌2時まで「年越し。日本酒パーク@カクウチ」イベントを行う予定。

 路子さんは「お客さんだけでなく、近隣の人もみんなが心地よくなれる場所を運営していきたい。お客さんもプロジェクトの仲間だと思っている」と話す。

 営業時間は10時30分〜19時。日曜は17時まで。月曜定休。

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店舗左のイベントスペース、地域の人の休憩スペースにも  

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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