2016年09月11日 配信

9/11(日)三咲小児童が船橋市の浸水対策を体験学習

雨水貯留管への進入体験

   
   

三咲小学校(船橋市二和東5-39-1)で9月8日と9日、4年生の児童156人が船橋市の浸水対策について、雨水処理の仕組みと規模について学習した。

 

船橋市では、下水道の仕組みを子どもたちに知ってもらい、下水道の必要性について理解促進を図るため、「二重川2号幹線菅渠築工事」の現場に、三咲小学校の児童を招いて体験学習会を開催。

 

同工事では、二和東地区の局地的な大雨などによる浸水被害を軽減し、安全で安心な都市を形成するために、雨水貯留管の整備を行っている。雨水貯留管とは、道路や家に水があふれないよう、一時的に雨水をためておく下水道管をさす。

 

貯留管は約 4,000立方メートル(25メートルプール約16杯分)の雨水を貯留でき、内径は最大で2.2メートルと人が十分に立って歩けるほどの大きさがあり、全 長は約1キロ。この貯留管は既設の下水道管に接続され、大雨が降ったときに雨水を貯留し、晴れたときに二重川へ流すことで、道路冠水等の被害を軽減する仕 組みだ。

 

8日は船橋市下水道 部下水道建設課より、事業の概要説明が行われた。水の循環について、下水道とは何か、下水道の役割などについての話があり、その後ビデオで今回の工事で 「貯留管」と呼ばれる下水道管が完成するまでの工程が紹介された。また、下水道管と関わりがあるマンホールについての話やクイズもあり、児童たちは熱心に 聴き入っていた。

 

翌日の9日は三咲小学校の前にある現場での体験学習。シールドマシンという地中を掘り進む機械でつくった貯留管の中に進入した。稼働後はこの貯留管に水が通るため、中に入って見学できるのは今の機会しかないということで、児童たちはこの日を楽しみにしていたようだ。

 

クラスごとに分かれ て地下へ降り、記念撮影と見学後、記念として思い思いの寄せ書きをした。川端実矩(みのり)くんは「貯留管は広くてずっと先まで続いていて驚いた」との感 想。オリジナルのキャラクターや日本の国旗などの絵を思い切り描いたという島田朝陽(あさひ)くんは、「中で声がよく響いて思ったより広かった」、山口真 愛(まのん)さんは「いっぱい絵をかいてすごく楽しかった」と笑顔をみせた。

 

船橋市下水道部下水 道建設課の課長補佐、平山智章さんは、「工事後は地上で見えるものはマンホールだけ。地面の中にどういうものがあるのか子どもたちに知ってもらいたかっ た。児童の中には1年生の時に大雨による冠水被害を受けた子もいたので、その対策について見せることができてよかった」と話す。

 

今後は雨水の取り込み工事と排水のためのポンプ工事を行う。完工は来年3月の予定。

   
   
   
   
   

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MyFuna編集部

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