12/15(木) フランス国外では世界初の認証取得、松戸市長が記者会見
船橋のまちづくりが認められる
船橋市と野村不動産(本社:東京都新宿区)が現地時間12月8日にフランスのパリで開催された記念式典で、フランス政府住宅・持続的居住省が推進する「エコカルティエ認証」(環境配慮型地区認証)を取得したことを受け、12月13日に船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)で記者会見が行われた。
記者会見には松戸徹市長、大石智弘建設局長、中村亨都市計画部長が出席。報道陣も数社が集まり、フランス国外では世界初となる認証取得の報告に、大きな関心が寄せられた。
フランス政府は、2012年から住宅・持続的居住省が推進する「エコカルティエ認証」(環境配慮型地区認証)を持続可能な街づくりに対して与えており、2015年からフランス国外においても共通の理念を共有するため、国外におけるエコカルティエ認証制度の適用を行うようになった。その中で、船橋市はフランス国外初のエコカルティエ認証を取得したことで注目を受けている。
取得したエリアは、東武アーバンパークライン・新船橋駅周辺の「ふなばし森のシティ」(船橋市北本町1-811-2他)。事業主は三菱商事と野村不動産で、2014年7月に全体竣工した。船橋市と2社の取り組みにより、総合的なまちづくりが行われ、敷地合計面積は約3万4,000坪。イオンモール敷地も入れると約5万3,000坪となる。分譲マンション1,497戸、戸建て住宅42戸の約4,400人が居住し、イオンモール船橋、スーパーマーケットや病院、子育て支援施設などが入っている。
この街では、空間やエネルギーを共同利用した、環境配慮型の街づくりが取り組まれているほか、住民が主体的にまちづくりに参加している。また各住戸には、電力使用料が表示されるパネルが設置されており、使用量を見えるようにすることで節電の意識を高める工夫や、使うほど電気料金単価が高くなる仕組みの料金体系を導入するなど、エネルギーマネジメントシステムが取り入れられている。
今回認証された「ふなばし森のシティ」プロジェクトは、約1年にわたり調査が行われた結果、エコカルティエ認証の認定基準をすべて満たしていると判断され、認証取得に至った。中でも「約2年で自治会が組織され、住民参加型のまちづくりが積極的に行われ、周りの地域との交流もしているところが高評価でした」と松戸市長。フランス国内でもコミュニティをどのように形成していくかが重要といわれているという。
「今回の認証は、船橋市のまちづくりの方向性が確認できて、とても意味のあること。今後の地区計画に向けての大きなステップの1つになると思う」と松戸市長。
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