2016年08月02日 配信

 8/2(火)「船橋のなし」初出荷開始

ふなっしー梨箱の出荷は週末から

IMG_2361hunabasinonasi  
   

 全国的な梨の産地としても知られている船橋市の地域商標を取得したブランド梨「船橋のなし」が7月27日、2016年度の初出荷を行った。

 今年の初出荷は、JAいちかわが船橋市北部で運営する「JAいちかわ船橋梨選果場」(船橋市豊富町668)に集められた「幸水」。この日、選果場では初出荷の梨を農家の目利きが大きさや形などを目利き、仕分けして箱詰めし、出荷した。

 7月28日、今年度の初梨は東京都中央卸売市場で初セリによって船橋産としては初の1箱(24玉/4)3万円という高値で落札された。

 JA関係者によると「この日の梨全体の平均卸値は6,600円。昨年も1万円という高値での落札。船橋のなしブランド取得によって市場に浸透し始めた」と話す。

 「この日に出荷された梨はいずれも糖度14度以上。豊富な出荷量と相まって高値が付いたのだろう」と、船橋市農水産課の担当者は話す。

 一方で「船橋のなし」生育状況に対して、「例年に比べて少し小ぶり」という報告も入っている。梅雨明けから出荷までの日照時間が大きく影響を与える梨だが、「今年は梅雨明けがはっきりしない。本来梅雨時にたくさん雨が降って、梅雨明け以降にたくさん日光を浴びて甘みを蓄えるが、今年はこの大事な時期に曇天続き。例年よりも小ぶりな印象を受けています」と船橋市場関係者。

 市内で「船橋のなし」を生産し、直売での販売のみで梨の販売を行っている船芳園の加納芳光さんは、「うちは例年通りの生育状況です。これから夏らしい陽気が続く見込みなので幸水の盛りには美味しい梨を出荷できるはずですよ」と、余裕の表情を見せる。

 船橋市内の梨は8月上旬から中旬までが出荷ピークの「幸水」、8月中旬から9月にかけての「豊水」、8月後半から10月直前までの「新高」の3種が主要な品種。「幸水」が全体の生産量の6割強を占めるとあって、生育状況や出荷時期に関する注目が集まっている。いずれにしても今後の天気次第で今年の梨の出来が大きく変わるようだ。

 ギフトとして各地で人気を集めているふなっしー梨箱は、今週末から出荷予定。お盆前の梨シーズンピークまでに出荷できる梨の確保に関係者が奔走している。

IMG_2356hunabashinonashi-thumb-300x225 IMG_2338hunabashinonashi
   

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

MyFuna編集部

MyFuna編集部

スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード