2017年08月23日 配信

8/23(水)西図書館で第10回船橋市所蔵作品展
船橋ゆかりの画家・椿貞雄など白樺派文士たち

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 船橋市西図書館(船橋市西船1-20-50)2階のギャラリーで8月22日から、船橋ゆかりの画家・椿貞雄や、親交の深かった武者小路実篤、長與善郎など白樺派文士たちによる作品や資料を紹介する「第10回船橋市所蔵作品展 清川コレクションにみる椿貞雄と白樺派文士たち」が開催されている。

 椿貞雄(1896‐1975)の生まれは山形県米沢市。1926(大正15)年に船橋町立小学校(現 船橋小学校)の図画教員になった。当時は鎌倉に居を構え、船橋まで通っていたというが、1927(昭和2)年に船橋に移り住んだ。

 船橋には約30年間在住し、創作活動に励んだという。油絵で日本の精神を描くことを目指したが、中国の宋や元の時代の絵画である「宋元画」(日本では鎌倉・室町時代に伝えられた院体画・水墨画・仏画などをいう)に関心を持ち、文人画(墨彩画)の制作も行うようになった。

 椿は画家を志し、ある日、洋画家の岸田劉生を訪ねたという。小説家で雑誌「白樺」同人の武者小路実篤を紹介され、同じく「白樺」同人の長與善郎からも思想や人生観で強い影響を受けた。岸田劉生との出会いから本格的に画家の道を歩み始めるが、岸田劉生、武者小路実篤、長與善郎ら3人との出会いを「僕にとって最大の幸であり僕の一生を決定づけたものだ」と語っている。

 同作品展の絵画、書籍、資料は彼らの交流を示すもので、船橋市所蔵の「清川コレクション」からの提供になる。同コレクションは代々医業を営んできた清川家が収集・保存してきた美術品や資料。1999年、2000年に184点の椿貞雄や著名な作者の作品を市に寄贈した。今回船橋市は、これらの作品から秀逸な作品9点を展示。

 「船橋市で活躍した椿貞雄をはじめ、芸術家たちの足跡に触れ、画家や文士が交流し、文化を発展させてきた歴史を感じていただければ幸いです」と、学芸員の山本雅美さんは話す。

 出品作品は、「美しき花」(武者小路実篤)、「月見草」(武者小路実篤)、「自然の子等」(武者小路実篤)、「鯉」(長與善郎)、「冬瓜」(椿貞雄)の絵画5点、「菜種圃」(長與善郎 装丁:椿貞雄)、「声明に役立つ為に」(武者小路実篤 装丁:椿貞雄)、「運命と碁をする男」(武者小路実篤 装丁:椿貞雄)の書籍3点、弔辞「椿貞雄の霊前に」(武者小路実篤)の資料1点の以上9点になる。

 開催は9月3日まで。開催時間は9時から20時(土日は17時まで)。8月28日は休館。関連図書コーナーもある。問い合わせは船橋市教育委員会文化課(TEL 047-436-2894)まで。

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