2017年08月21日 配信

8/21(月)船橋市内で唯一梨狩りができる梨園「大野梨園」
昭和30年代の名残で今も梨狩りを受入れ

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 船橋市内で唯一梨狩りができる梨農園「大野梨園」(船橋市三咲1-3-1 TEL047-448-2416)で今年も梨のシーズン最盛期を迎え梨狩りが好調だ。

 同園の梨狩りは、入園料無料。採った分だけ重さで量り売りをするスタイルだ。1キロ=800円で販売、もちろん、試食も提供する、採った梨はそのまま自宅や送り先に宅配可能だ。予約はしなくても対応するが、10人程度を目安に団体客は予約が必要だ。

 船橋市内には100件を超える梨農家があるが、同園以外は梨狩りに対応していない。昭和35年に同園が梨栽培を開始した頃には周辺に梨狩りを受け入れている梨農家も多かったという。

 昭和30年代、二和三咲地区は、千葉県下で初の「集団果樹園」の指定を受けた。この制度によって、当時この地域に4~5件だった梨農家は急速にその数を増やしたという。新規で梨農業を始めるにあたって様々な費用に助成金がおりるようになったのだ。

 これによって梨生産量が増加。千葉県内では先行していた白井市、船橋市内でも先行していた豊富地域に続いて二和三咲地域にも梨農家が一気に普及した。梨の普及とともに直売所をメインに販売網を広げる農家が増えていったという。

 直売販売の普及で農家の収入が安定してきたのに合わせ梨狩りのニーズは減少、この時の名残が「二和三咲観光梨組合」として今も残っている。同園では、この歴史を記憶にとどめるとともに、市民に梨に親しんでもらいたいという気持ちで梨狩りを続けているという。

 同園は、滝不動駅から徒歩7分程度。営業時間は、9時~18時だが、明るい内は受付可能な場合が多いという。夏季は無休で営業する。梨狩りは、幸水の時期後半に差し掛かる20日以降から9月いっぱいまでの5~6週間程度受け付ける。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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