2018年05月24日 配信

 


 

 

 

桜の時期になると市民の目を楽しませてくれる海老川ジョギングロードの桜並木。長年にわたって、桜並木を整備してきた海老川親水市民まつり実行委員会と環境を考える市民の会とはどういった団体なのだろうか?

山﨑 今回で33回目を迎える海老川親水市民まつりはどういった経緯で始まったのですか?

相澤 40年近く前になりますが、当時船橋小学校の6年生だった児童が「どうして僕たちの町だけ毎年水害が起きるの」と素朴な疑問を投げかけたのが全ての始まりです。この素朴な疑問に対して故魚田薫さんと、その薫陶を受けた主婦を中心としたスタッフたちが、「力を合わせて明るい町づくり」をスローガ
ンに、海老川の再生に取り組んできました。「水はきれいに美しく」「呼び戻そう故郷の自然を」「市民みんなが主役です」の3つのテーマを掲げ毎年6月の第1日曜日に「海老川親水市民まつり」を開催するようになりました。運動が実を結んで昭和50年代前後に国と県の予算で治水工事を行い、今では穏や
かな川になりました。その時代に市民が中心となって行った街づくりを忘れないように記憶にとどめておこうという考えもあります。

山﨑 海老–川親水市民まつりというのはどういったイベントなのでしょうか?

相澤 市民の皆さんを中心とした100店近くのフリーマーケットや模擬店出店、和太鼓の演奏、日本舞踊やばか面踊りの披露、絵画コンクールの授賞式などに加え、消防の協力によるはしご車試乗や放水体験、起震車の地震体験、救命救急体験など盛りだくさんの内容が用意されています。

山﨑 中心となっているのは、NPO環境を考える市民の会の皆さんですね。会のその他の活動は?

相澤 この会は女性たちが主役で「この街を花いっぱいにしよう」とっ海鞘と子ども達の手で苗木を1本1本植えてきました、平成14年に三千本を超えたところで船橋市に寄贈させて頂きました。また、海老川の遊歩道に沿って、漫画家で船橋町づくりに造詣の深い牧野圭一さんがデザインした七福神をモチー
フにした十四福像があるのをご存知ですか?平成4年から集めてきた市民の浄財でこれらの設置、この福像を巡るスタンプラリー「船橋海老川・長津川十四福像めぐり」を毎年10月の第1日曜日に実施しています。その他、仲間内で自転車少年団を組織し、教育委員会と協力して青少年の交通安全教育にも力を入
れてきました。

山﨑 活動をはじめた魚田さんとはどのような方だったのでしょうか?

相澤 魚田さんは神戸生まれ。船橋で「なだしん」という和菓子の大店を経営していました。平成12年に環境を考える市民の会がNPOを取得した際にも力を注いでいただきましたが、これからという時に亡くなられた私たち、船橋で活動する市民活動家のリーダー的な存在の方でした。

山﨑 今後の会と、相澤さんの目標は?

相澤 今ある現状を大切にしながら、より良いものにするためになにをすれば良いか考えていきたいです。桜並木の保全、親水市民まつり、福像めぐりなど
10年後も20年後も活動が続くように人を育て、良いタイミングでバトンタッチできることが大切だと思います。活動をやめた瞬間に動きが止まってしまうの
は残念です。皆で育ててきた地域の宝、いつまでも愛されるような宝であってほしいと考えています。

相澤 友夫 氏    プロフィール 

・昭和17年生まれ
船橋市出身
・日本石材産業協会
元副会長
・千葉県中小企業家同友会 相談役
・NPO終活支援センター千葉 
理事長
・船橋市観光協会
副会長

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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