2016年07月20日 配信
201608_watashitoshigoto01.jpg 遠藤裕工(ゆうこう)さん

プロフィール

1943年 東京・浅草生まれ
1961年 高校卒業後、本格的に鞄職人の道へ
1972年 遠藤鞄製作所4代目に就任 新作で数々の賞を受賞
自宅兼工房を構え、独立
2000年 社名を「かばん工房エンドウ」に変更し、直接販売を行う
2014年 ふなばしセレクションに認証

かばん工房エンドウ(旧遠藤鞄製作所)は、明治6年に東京・浅草で開業。遠藤家が4世代に渡り、革製品を作っている。明治天皇の愛用品であった馬具や、今上天皇がご成婚の際に鞄を製作したことも。現在の鞄の基本となる形を作りあげ、鞄協会の創立にも協力した経歴をもつ。
4代目となる遠藤裕工さん(73)は、創設者である曽祖父、2代目の祖父、3代目の父親の背中を見て育った。「幼少のころから作業場に出入りして遊んでいました。大きくなるにつれ、革を磨いたり、針に糸を通したり、鞄の配達など仕事を手伝うようになりました」と話す。高校卒業後、自然と鞄職人の道を歩み始めたという。裕工さんは、さまざまな場所で実演したり、新しい鞄を生み出すなどし、数々の賞を受賞。その後、自然があり、交通の便もよいと、船橋市へ移住。自宅で工房を構えた(船橋市咲が丘4-6-15、TEL 047-447-0459)。2000年、オーダーによる直接販売の鞄工房へと転向、社名も変更した。2014年には船橋ならではの優れた産品「ふなばしセレクション」の工業製品・工芸品部門にも認証された。
現在、鞄のオーダーメイドを主軸とし、オリジナル鞄はホームページでも販売。
オーダーメイド品の価格は10万円から。工房では来店者の要望を聞きながら、可能なデザインを提案する。「大きな書類が整理できるよう、中は区分けしてほしい」「荷物の出し入れがしやすいよう間口を大きく広げたい」など細かい注文にも対応する。「材料は昔から取引している所が届けてくれるのですぐ取りかかれます」とほほ笑む裕工さん。製作期間は約15日。デザインから製作まで裕工さんが1人で行うため、スピーディーに対応できるのが強みだという。
鞄の材料は、革をはじめ、糸は麻糸を、金具は真鍮素材と、エコの観点から天然素材のものを選択。先代が培った技法を守り、手作業で製作し続けている。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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